避難所のあり方|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第108回】

避難所のあり方|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第108回】

 今年も日本は梅雨入りしました。ここ数年、梅雨の時期に大雨の被害が多い日本です。今年も静岡県熱海市で大きな土石流災害がおこってしまいました。お亡くなりになった方々にお悔やみを申し上げます。

 今は新型コロナの蔓延で、前にもこのコラムで書きましたが、コロナ以前の避難所の設営の仕方と、コロナ後の設営の仕方は全く異なります。今回も、一番心配だったのは、避難所がどのように設置されているかでした。当然、ソーシャルディスタンスを意識して、密にならないように、そして食器なども使いまわししないように、など多くの制限があります。それを意識して避難所を運営するとなると、入る人数は減ります。そうなると、避難所の数を増やさなければいけません。当然、被災している地域で、いきなり避難所は増やせません。避難所が増えれば、それを運営するボランティアや行政職員も多く必要になります。コロナ時代の避難所運営は多くの問題を抱えております。

 今回は、熱海は日本有数の観光地で、観光ホテルも多く、被害を逃れた大型ホテルが善意で部屋を開放して避難所にしました。これなら、家族単位で密にならずに避難生活が出来ます。しかし、そんなことが出来たのも、熱海という観光地だったからこそであり、これが普通の場所ならばそんな余裕はありません。今回の熱海の土石流被害で、あらためて避難所の在り方について考える機会になりました。

 さて、日本は新型コロナウィルスの新規感染者が収まりません。緊急事態宣言もオリンピック期間に再度発令されることになりました。これを受けて、オリンピックは基本的に無観客となりました。あれだけコロナ前には日本全体が盛り上がり、高揚していたオリンピックへの熱はこれで一気に冷めてしまった感じがします。

 私も岩手県で聖火ランナーをやらせていただきました。聖火ランナーが決まった時には、一生に一度の貴重な経験ですし、多くの方々から祝福をいただきました。しかし、実際に走る当日になるまで、コロナの影響でオリンピックに対する反対意見も多く、なかなか走る人間として気持ちの持っていく場所を見つけられない日々を過ごしました。実際に当日になったら吹っ切れましたが、多くの聖火ランナーの皆さんが私と同じ気持ちだったと思います。まだ私は予定通り公道を走れましたが、北海道や東京都内は公道を走ることが出来なくなりました。

 この1年半、全てがコロナに振り回される生活です。一刻も早くワクチンが広がって、海外のように日常を取り戻すことを願っています。

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Ozawa Canada Inc

現在トロントで楽しめる南部美人のお酒は、「南部美人純米吟醸」とJALのファーストクラスで機内酒としても採用されている、「南部美人純米大吟醸」の二種。数多くの日本食レストランで賞味することが可能。

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