「リスニングで点を稼ぐ」は実は不利?|かおる先生のプチTOEICセミナー

「リスニングで点を稼ぐ」は実は不利?|かおる先生のプチTOEICセミナー

 英語教育は近年、コミュニケーション力育成を重視したものになりましたが、30歳代以上では読解重視の英語教育を受けたという人が多いことでしょう。「読解偏重型の英語教育では話せるようにならない」との批判は多いのですが、リーデイング力の高さは英語の潜在力があることを示します。

Q TOEICではリーディングの点が悪いのですが、リスニングで点を稼げば大丈夫ですよね?

A リーディング力がないまま学習を続けても、そのうちリスニング力も伸び悩む状態になります。リーディングの基本的な力である単語・文法・構文について学んでいくことで、全般的な英語力の向上につながります。

TOEICは合計点よりもセクション点の方が重要!

 TOEICの点数というと「就活に800点必要」など、合計点だけに注目しがちですが、実はリスニングとリーディングのスコアを別々に見ることが大事です。そうすることで、どこを強化すれば英語が伸びるのかが分かります。TOEICの結果表ではリスニングとリーディングを更に細かく分けて、各5つの観点から英語力を分析しています。この分析表は英語学習を進める上での貴重な情報源です。

ボーダーはリーディング250点

 これまでの調査から、実用英語力の最低基準が「リーディング250点」である、ということがわかってきました。リーディング250点とは、易しめに書かれた文章をゆっくり読めるというレベルですが、同時に、語彙・文法・構文などの面で英語の基礎知識があり、英語の潜在能力があることを示すレベルです。この力が、他の3技能(リスニング・ライティング・スピーキング)の向上の指標にもなります。

リーディングが強い人は、TOEICの勉強を時短できる!

 TOEIC450点の人が、TOEIC600点に達するまでにどれくらいの時間がかかったかを調べた調査があります。それによると、リーディングの点数の方が高かった人は、リスニングの点数が高かった人よりも、150時間早く600点に到達したという結果でした。ここからも、TOEICスコア向上にはリーディング力が不可欠だということが分かります。読んで理解できない単語・文法は、聞いても理解することはできません。読解偏重型の英語教育は長年批判されてきましたが、コミュニケーション志向が高まる今こそ、こうしたリーディング力の大切さに気づきたいものです。