TOEICに出る英単語はどんな単語?|かおる先生のプチTOEICセミナー

TOEICに出る英単語はどんな単語?|かおる先生のプチTOEICセミナー

 TOEICは国際的なコミュニケーション力を測るテストです。「コミュニケーション」というと、日常会話を想定しがちですが、TOEICにおけるコミュニケーションでは、日常場面とあわせてビジネス場面での英語コミュニケーションも想定されています。

Q TOEICにはどんな単語が出ますか?1年カナダに住めば大体わかるようになりますか?

A 接触する英語環境にもよりますが、一般的に、生活するだけではTOEICに出題される単語を習得するのは難しいです。意識的な語彙学習が必要です。

「TOEIC=日常会話」ではない!

 母語ではなかなか気づかないものですが、私たちは異なる領域(domain)の語彙を使用し、場面に応じて使い分けています。生活で使用する語彙と、仕事で使う語彙の領域は異なります。さらには、仕事でも職種・分野によって使用語彙は異なります。TOEICでは、専門用語が用いられることはありませんが、英語で基本的な業務を遂行するために必要な語句は多く用いられています。このため、ビジネス場面の英語表現に慣れていない人は、こうした単語を意識的に学習することがTOEICにおいては大切です。

【ビジネス特有の語句】
minutes: 議事録 quarter: 4半期(3か月)  quote: 見積もり patron: 顧客・会員 committee: 委員会 (account) book: 会計簿

TOEIC攻略のカギはビジネス英単語

 ビジネス場面で使われる英語になじみがないという場合は、日常会話で使っている英単語が、ビジネス場面ではどういう表現に変わるのかを知っておくと覚えやすく、使いやすいです。日常英単語と、ビジネス英単語の比較例を見てみましょう。

【日常語】    【ビジネス語】
buy: 買う → purchase:購入する
start:始める → launch:着手する
meeting:会議 → conference:会議・学会
building:建物 → property:物件・不動産
free: 無料の → complimentary: 無料の・優待の

 また、英語は同じ表現の繰り返しを嫌うため、語句の言い換え(Paraphrase)を頻繁に使う特徴があります。TOEICには日常表現⇔ビジネス表現の言い換えがよく見られます。日常表現・ビジネス表現、そして、それらを含めた類義語を知っておくとTOEICのみならず英語読解力の向上につながるはずです!

【類義語の例】(日=日常語、ビ=ビジネス語)
start: 始める(日) ≒ begin: 始める(日) ≒ launch: 着手する(ビ) ≒ commence: 開始する(ビ)

TOEICに必要な語彙量は? めやすは「目標点数×10」

 一概に、何語知っていれば何点とれるとは言えませんが、おおよそ「TOEICの目標点数×10」くらいの単語量は必要だろうと言われています。例えば、TOEICの目標点を800点とする場合は、日常・ビジネス場面での単語を8,000語知っている必要があるということです。学習のめやすにしてみてください。