カナダのTOEICテストの形式は旧形式?新形式?違いは?|かおる先生のプチTOEICセミナー

カナダのTOEICテストの形式は旧形式?新形式?違いは?|かおる先生のプチTOEICセミナー

※こちらの記事は2019年1月にTorjaに掲載されたものを転記したものです。

 あけましておめでとうございます。新年の抱負に「今年こそは英語を勉強するぞ!」と掲げた方もいることでしょう。英語の上達を目標にする際は「4月までに、TOEIC700点」のように、具体的な数字を入れてみてください。目標が明確になると英語学習にやる気が出てきますよ。

Q カナダのTOEICは新形式テストですか?
それとも、旧形式ですか?また、両者の違いは何ですか?

A カナダでも日本同様、TOEIC公開テストでは新形式テストが実施されています。一方で、カナダのTOEIC IPテスト(注1)はまだ旧形式です。どちらを受験するかを把握した上で、対策をして臨むと良いでしょう。

新形式リーディングは時代背景を反映したものに

 新形式のリーディングでは、テキストやチャットといった、最近のコミュニケーション形式が新たに追加されました。こうした文書は海外で生活をしている人には馴染みのあるもので、むしろ易しく感じるかと思います。一方、難しくなったところは、3つの文書を読んで解答する問題です(従来は2つまでの文書でした)。速く正確に読む力がいっそう試されるようになったと言えます。

新形式リスニングは実際の英語の職場環境により近いものに

 リスニングの最も大きな変更点と言えるのが、視覚情報問題の導入です。音声を聞きながら視覚情報(グラフ、表など)を関連付けて答える問題です。また、Part 3では2人の会話に加え、3人が参加する会話も追加されました。こうした変更は、実践的な場での英語能力を測る形式に近くなったとはいえ、受験者にとっては解答にひと手間かかるようになりました。

カナダのIPテストも、今年中に新形式に移行する可能性が!?

 TOEIC IPテストは公開テストの過去の問題が出題されるため、新形式の導入が日本よりも遅かったカナダでは(注2)、IPテストは依然として旧形式問題です(2018年12月時点)。日本では新形式テストの開始約1年後に、IPテストも新形式へと移行しましたので、この動向に従うとカナダでも近い将来、IPテストが新形式問題になる可能性が十分にあります。新形式への移行に備えて対策をしっかりしておきましょう。

注1: 学校や会社での団体受験で利用される公式TOEICテスト。
注2: TOEIC新形式テストは、日本では2016年5月から実施されている。カナダでは約2年遅れて2018年4月より開始した。