就活で求められるTOEICスコアはいくら?|かおる先生のプチTOEICセミナー

就活で求められるTOEICスコアはいくら?|かおる先生のプチTOEICセミナー

 グローバル化にともない、英語コミュニケーション能力を有する人材が求められています。その英語能力を測るものさしとして、TOEICを採用時や昇進時、人材育成の機会に用いる企業がますます増えてきています。

Q 就活の時にTOEICのスコアを履歴書などに書きますが、どれくらいあれば英語力のアピールになりますか?

A 一般的に、履歴書には600点から書けると言われています。ですが、「英語力のアピール」となれば、当然それ以上のスコアが必要です。経験的に「平均期待スコア+150点」が当てはまると思われます。この平均期待スコアは、新入社員か中途採用か、また、応募する業種や職種によって異なりますので、自身の状況に応じて目標スコアを設定するのが良いでしょう。

約7割の企業がTOEICスコアを参考に

 IIBC*の2013年の「上場企業における英語活用実態調査」によると、TOEICスコアを採用時に「参考にしている」または「参考にすることがある」と回答した企業は69.3%で、約7割の企業がTOEICスコアを参考にしていることがわかりました。

新卒に期待するTOEICスコアは565点

 同調査によると、入社時に企業が新入社員に期待する平均TOEICスコアは565点です。一方、新入社員のTOEICスコアは489点(2018年度平均)ですから、企業側は平均以上の英語力を新入社員に求めていることがわかります。

転職時に求められるTOEICスコアは高い!

 新卒が565点に対し、企業が中途採用社員に期待する平均スコアは710点と、新卒時よりも100点以上も高いスコアが期待されています。中途採用の場合は、社内英語研修などの転職時までに英語を学んだ背景が数値に影響しているとみられます。また、中途採用社員に求めるスコアは、2011年は600点(平均)だったのに対し、2013年には710点(平均)にまで上昇しています。企業が英語力を有する人材を切実に求めている状況がうかがえます。

履歴書で光るTOEICスコアってどのくらい?

 就活では他の応募者と差をつけることが大事ですよね。それならば、どれくらいのTOEICスコアがあれば一目置かれる、すなわち「履歴書で光る」スコアと言えるでしょうか。これには明確なデータはありませんが、経験的に「平均期待スコア+150点」が当てはまると思われます。例えば、新入社員に期待されているスコアは565点ですので、715点以上あれば「光る」と思われます。中途採用社員の場合は710点ですので、860点以上が「光る」ための条件だと言えます。

*IIBC (一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会): TOEIC Programの運営を行う機関