【第2回】ブルーサークルを楽しもう|グレートレークスとブルーサークルの旅


夏ももうすぐ終わりますが、今年の夏は皆さん何をされましたか?まだまだ本格的に遠くまで旅行することができませんので、今回は、カナダオンタリオ湖周辺のアップルルートと周辺の街のご紹介をいたします。

オンタリオでアップルピッキング体験

 世界のりんごの生産量第2位のアメリカがすぐそばにあることもあり、オンタリオ州でもりんごの栽培は割と盛んです。8月後半から10月前半までの時期は、りんごの収穫をオンタリオ各地で楽しむことができます。カナダオンタリオで栽培されている品種は15種類以上。お料理に合わせてピッキングしてみるのも面白いですよ。

トロントから2時間半でいける贅沢な場所

 トロントからキングストンに向かう、キングスロード2号線(ポートホープ~ブライトン~プリンスエドワードカウンティー)沿いには、たくさんのりんご畑がありこのルートはアップルルートとして整備され、地元の人にとても愛されています。秋には多くの農園でりんごの収穫体験やサイダーハウスに併設されたレストランでディナーやランチを楽しむことができ、収穫だけではなく素敵な休日を演出してくれる仕掛けがたくさんあります。

 最近では、りんご農園の努力もありアイスワインならぬアイスサイダーも。寒い時期に氷漬けになるかならないかの一瞬を見逃さずに収穫されたりんごを贅沢に使い甘いサイダーに仕上げられてます。どれも希少なものばかりで、まだまだ地元に行かないと買えないものばかり。毎回違う商品に出会えるのもこの地域の魅力です。

フォトジェニックな瞬間を見逃さない!

 アップルルートを構成する2号線は、キングストンまで続く田舎道ですが、401ができる前から人々が交易に使っていたルートでもあり、オンタリオ湖に近いルートを取り、朝日を見ながらのドライブ、夕方は夕日を追いかけながらのドライブが楽しめる起伏に富んだフォトジェニックなルートです。

 また2号線から分岐しピクトンに向かう33号線は、ロイヤリストパークウェイとして整備されており、アメリカ独立の際にカナダへ逃れてきた王党派の方々が作った町並みが残っており、オンタリオ湖を見ながらドライブができる素敵なルートの1つです。

カナダ独立時の雰囲気を感じる街がたくさん

 トロントからキングストンに向かって走る途中には、ポートホープ、コーバーグ、ブライトンなど19世紀後半の街並みを残す素敵な街がたくさん点在しています。昔の雰囲気がまだまだ残っているビクトリア朝の建物たちは、カナダ独立当時の姿、そのまま残されている貴重な街です。

 ポートホープは、カナダに来たら一度は見たい景色の1つ、サーモンの遡上が見れる場所。9月末にはサーモンが戻ってくる街としても有名で、毎年多くの観光客が訪れます。

 これらの街は、VIAレイルでもアクセスができます。週末ちょっとした旅行気分を味わいたい時にお出かけしてみてはいかがでしょうか?

お勧めの農園

Cricklewood Farm
14953 County Rd 2, Brighton
cricklewood.ca

Pieter’s Appleyard
13516 County Rd 2, Colborne
pietersappleyard.ca

Archibald’s Orchard & Estate Winery
6275 Liberty St N, Bowmanville
archibaldswinery.com

The County Cider Company
657 Bongards Crossroad, Waupoos
countycider.com

Profile: Michi Tanaka
カナダスペシャリスト・グレートレイクスペシャリスト・トラベルアドバイザー
Google Local Guide Level 7

 心に残る旅行手配をモットーに約20年にわたって旅行業界でツアー企画、法人出張、チャーター機の手配をしていました。インスタグラム「michitravel_channel」では、心に残るカナダアメリカ中西部の魅力を発信しています。いいねやフォローいただけたらとても嬉しく思います。