バンクーバー市 財務状況に懸念の声 | 新型コロナ・ブリティッシュコロンビア州ニュース

バンクーバー市 財務状況に懸念の声 | 新型コロナ・ブリティッシュコロンビア州ニュース

4分の1の人が固定資産税を払えない可能性

バンクーバーのスチュワート市長は市の財務状況に関する最新情報発表の際、もし多くのマイホーム所有者が2020年度の固定資産税を支払わなければ市の財政は厳しくなり得るだろうと述べた。

一方、調査によると4分の1の人が固定資産税を払えない可能性があるという。市長はこれについてバンクーバー市は5億ドル程もの不足を補うことのできる予備予算はなく、夜も眠ることができないと懸念の声をもらした。

すでに1500人をレイオフ

すでに総勢1万1千人の市の政府関係者のうち1500人が解雇されているが、固定資産税の税収が入らないとなるとさらなる人件費の削減をせざる得ない可能性が出てくるという。現時点で政府は現金1億3千万ドルと数十億の資産を蓄えているが、そのほとんどの資産が不動産であるため現金への変換が難しいとされる。

さらに市長は今後において州政府からの助けなしでは市の選択肢が狭まっていくだろうと述べた。
また、このような状況で資産の売却を行うのは長期的にスマートな動きにはならないとも語った。

本文=TORJA特派員 川田英奈

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