新移民・留学生向け これだけは押さえておきたい!2022年06月のカナダニュースダイジェスト by めるも

新移民・留学生向け これだけは押さえておきたい!2022年06月のカナダニュースダイジェスト by めるも

 毎度やで!なんや毎日あっついのぉ。おっちゃんの家、去年1年間エアコンが壊れとったんやけど、今年はなんぼなんでも暑すぎやろ思うて、直してもらったわ。さてさて、7月1日はカナダデーや。日本から来て最初の年は、旗やらTシャツやら赤・白カラーのカナダ人を見て、「カナダ人って、ほんまカナダ好っきゃねんなぁ」と、びっくりしたもんや。今年は長い長いコロナがあけて、イベントも沢山あるみたいやからみんな楽しんでや。ほな、6月のカナダニュース行くで。

NEWS 1 世界の住みやすい街ランキング2022

 Economist Intelligence Unit(エコノミストの調査部門)が発表した2022年度の世界でもっとも住みやすい街ランキングは、去年と少し異なる様相を見せた。EIUは、世界の173都市を、ヘルスケア・犯罪発生率・政治の安定性・インフラストラクチャー、そして、自然へのアクセスなどの項目でランク付けを行う。トップ11都市(今年度は10位が同率)のうち、6都市をヨーロッパ諸国が占める結果となった。

 2021年12月のCNNトラベルの調査で、“Europe’s capital of cool”にも輝いたコペンハーゲンが、住みやすい都市ランキングでも2位に輝いた。ヨーロッパの中ではスイスがトップ10内にジュネーヴ6位、そして、チューリッヒが3位と2都市がランクイン。とは言え、全体としては、カルガリー・バンクーバー・トロントがランクインしたカナダに軍配が上がる。

 去年トップ10に入っていたが今年はなんと34位に転落したのがニュージーランドのオークランド。2021年、オーストラリアのブリスベン・アデレード・パースはメルボルンとともにトップ10を占めていたが、今年はランクを下げた。ヨーロッパの各都市の名前が並ぶ中、ロンドンとパリは、生活費の高さからランク外へ。世界的な紛争状況はランキングにも影響を与え、ダマスカス(シリア)・ラゴス(ナイジェリア)・トリポリ(リビア)などがランクの下位に入った。

 今月のはじめ、ECAインターナショナルによる“駐在員が選ぶ、生活費がもっとも高い都市”のランキングも発表されたが、香港・ニューヨーク・ジュネーブ・ロンドン・東京がトップ5入りした。両ランキングに登場したのはジュネーブのみ。住みやすさランキングでは、経済的な要因だけではなく、美術館やコンサートのような文化的な魅力、交通網の整備状況なども加味される。

https://www.ctvnews.ca/canada/the-world-s-most-liveable-cities-for-2022-1.5959453

おっちゃん’s EYE

 今年は10位におっちゃんの街、大阪が入ったど~!!色んな所が色んなランキングを出しとるよってに、ふーんって感じではあるけど、やっぱり何であれ、カナダがランクインすると嬉しいよな。ちなみにやけどランキング内の都市・国名、全部発音できるやろか?世界地図のどこにあるか、分かるやろうか?カナダに来ると、ほんまにようけ移民がいてるから、旅行にせよ経済にせよ、友人や家族の話でも、“世界の場所(国・都市)”が話題に上がることが多い。

 日本人の場合、カタカナ語と英語の発音が全然違うもんやから、「ん?今どこの話してるん?」となることも結構多いんや。おっちゃんも、歴史の授業で「ジェニーバコンベンション」と先生が繰り返して言ってて、「なんのことやろ、全然知らんわ」と思ってたら、後から調べたらジュネーブ条約(Geneva Convention)やった。今回の記事の1位もヴィエナ?どこそれ?と思うけど、オーストリアのウィーンって日本語で言ったら絶対みんな分かる。ほんまは知ってるのに、英語と繋がってないことで、「何やコイツ、世界のこと何も知らんがな」と思われるのはさみしいよな。この機会に調べたってや。

NEWS 2 世界平和度指数でカナダはトップ10落ち

 6月下旬に発表された2022年世界平和度指数(Global Peace Index)で、この約10年ほどではじめて、カナダはトップ10から外れた。163の独立州やテリトリーを、平和の度合に応じてランク付けするこの指数で、今年度、COVID-19対策をめぐる反政府感情の高まりを理由にカナダはランクを落とした。アメリカの129位に対して、12位となお平和な国として高い地位を保ってはいるものの、暴力的なデモ行為や政治的なテロなどがカナダのポイントを下げた要因だ。レポートでは、「パンデミックで、多くの国で、経済的・政治的な危機に見舞われると同時に、反政府感情や、権威への不信を高まった」とし、「これまで平和となってきた国でも、特に政府のパンデミック対策に向けたプロテストや暴力の発生を経験した」とコメントされている。パンデミック中、カナダでは、ワクチン接種をめぐっては政治が二分した。カナダでは、特に大きなものとして、1月にトラック運転手らによるブリティッシュコロンビア州からオタワへのFreedom Convoy(ワクチン接種義務化への抗議デモ)が起きている。とは言え、テロリストの脅威・核・重火器の項目では2015年以来に低い水準を達成した。世界平和度指数は、「社会的な安心/安全」・「国内/国外の紛争の程度」・「軍事化度合」の3つの分野で評価する。

https://nationalpost.com/news/canada-loses-top-10-spot-in-global-peace-index-due-to-anti-government-sentiment

おっちゃん’s EYE

 もういっちょランキングや。カナダでの留学・移民を選んだのは、やっぱり「安全」を重視したって人も多いと思う。でも、コロナ中、夜に出歩く人が少なくなってなんかちょっと心細い思いをしたり、アメリカでのヘイトクライムのニュースを見て外を歩くのが怖くなったり、デモを見て「なんでみんなそんな怒ってるん…」と不安になったこともあったんちゃうやろか。「怒り」の感情をようけ見たこの2~3年ほどやったけど、今年はマスクなしで、人が集まる機会・イベントも多くなりそうや。まだまだ感染不安なんかもあるやろうけど、明るい、いい年になったらえぇなぁ。

NEWS 3 The Forks、今年度の7月1日カナダデーを“New Day”として祝う

※The Forks=マニトバ州ウィニペグ市の中心地にある、Red riverとAssiniboine riversとが交差する場所。カナダの開拓移民の歴史で重要な役割を持ち、1974年からはカナダのNational Historic Site(国立史跡)に指定されている。

 今年度のThe Forksはカナダデーのお祝いを異なったアプローチで行う。先住民主導で、コミュニティメンバー、新移住者、若い世代などと協議してきた結果、この歴史ある場所でのカナダデーを新しい形とすることに決定された。2021年は、カナダデーを祝わず、寄宿学校に強制的に収容された多くの子供たちへの追悼にその1日を使ったカナダ人が多くいる。ウィニペグでは、2つの大規模な集会があり、ダウンタウンではオレンジのTシャツを着た人々で埋まった。The ForksのCEOであるSara Stasiuk氏は、「カナダ国旗の元に行われた残虐行為についての新たなニュースが出てくる中で、私たちのコミュニティーの寛大さを無視してこの日を祝うことは無責任だと思う」と述べた。初の開催となる今回のイベントは、“New Day”と名付けられており、コミュニティーの人々を結びつけ、学びを共有し、そして祝う機会となる予定。Sara Stasiuk氏は、プログラムの中で花火がないことを残念に思う声もあるようだが、ウィニペグにある伝統・アート・文化などを再活性化する機会になればと話している。

https://www.cbc.ca/news/canada/manitoba/the-forks-july-1-new-plans-1.6492681

おっちゃん’s EYE

 マニトバ!どこやそれ!と思てる人も多いかもしれん。まぁ、おっちゃんも行ったことはないんやけどな(ずこーっ)。

 去年、ブリティッシュコロンビアで、先住民寄宿学校跡地から数多くの遺体が発見されたニュース、覚えてる人も多いと思う。その後、サスカチュワンでも見つかったし、大きなニュースになったんや。それを受けて、トロントでは、その同化政策を推し進めた教育者の名前がついてるライアソン大学で暴動が置きて、今年、Toronto Metropolitan Universityに改称した、なんてこともあったんやで。今年は、コロナが終わって、「新しい日」としてまたスタートするんやな。

今月の独り言

 カナダはほんまにえぇ国や。おっちゃんももう15年近く住んで来て思う。とは言え、ヨーロッパから、アジアから、移民がいっぱい集まってできた国や。そらもちろん、えぇことばっかりやない。第二次世界大戦の時は、日本人も迫害の対象になったから、カナダ内陸部に日本語の地名があったりもするんや。昔の人らが作ってくれた道があるから、今、おっちゃんらが日本人としてこっちで楽しく暮らしてられるんやなぁ。ほんま、ありがたいこっちゃで。カナダをもっと楽しんでな!ほな、また!