新移民・留学生向け これだけは押さえておきたい今月のトピック2021年10月|カナダニュース解説!by めるも

新移民・留学生向け これだけは押さえておきたい今月のトピック2021年10月|カナダニュース解説!by めるも

 なんや段々肌寒ぅなって来たな、みんな元気か、おっちゃんやで。どうや、夏のパティオは十分楽しんだか?冬になるとみんなフットワークが重うなって、なかなか気軽に人に会えへんようになるかもしれんな。英語はやっぱり使わんと上達せんから、今のうちに色んな人と話す機会を持っときたいもんやで。さて、ほんなら9月のニュースからちょっといくつか見とこか。

NEWS 1 Pickering(ピカリング)市の歩道橋、ギネス認定へ

 トロントの北東にあるピカリング市の、建設費38ミリオンカナダドル、ハイウェイ401を横切る全長250メートルの歩道橋が、世界で最も長い屋根付き歩道橋としてギネス認定を受けることになったと、運営するMetrolinksが発表した。外部のエンジニアが歩道橋を端から端まで計測し、申請に至った。プロセスには1年ほどかかったとのこと。2018年にできたこの歩道橋は、なんと14の高速道路のレーン、6列の電車の車線、そして、市の道路を跨ぎ、GOトレインのPickering(ピカリング)駅と、街の主要建物を繋いでいる。この歩道橋は、2019年にも都市デザイン賞などを受賞している。

https://toronto.ctvnews.ca/mobile/iconic-landmark-near-toronto-lands-spot-in-the-guinness-world-record-books-1.5585386

おっちゃん’s EYE

 高速の上をぼかーん渡ってるあの歩道橋や。401をオタワ方面に旅行したことある人は絶対「おー、あれか!」ってなると思うで。ちなみに、2022年版のギネスブックが、9/16に発売になったみたいや。トロントの真ん中を走るYonge Stが、「世界で一番長いストリートとしてギネスに載っとる」って聞いて、自信満々で色んな人に吹聴しとったんやけど、改めて調べたら、もう1999年にはリストから外れとったらしい。うーわ、恥ずかし!

 マニトバ州の世界最大の雪でできた迷路、モントリオールのオリンピック公園の世界最大の斜塔、“新世界”としてヨーロッパ人が始めて移住したと言われているNew Foundland州みたいに、カナダにある他のギネス記録を調べてみてもおもろいかもな。英語がそない分からんでもみんなで楽しめるトピックやと思うわ。ぜひ話題にしてみたってや。

 

NEWS 2 ライアソン大学、改名へ、その後

 Egerton Ryerson氏は、カナダの公教育の祖となった人物だ。ただ、このライアソン氏は、カナダの先住民族の子供たち150,000人を家族から引き離し、人権侵害へと繋がった寄宿学校の設立に関わった人物でもある。5月に、ブリティッシュコロンビア州でこれら寄宿学校跡で先住民族の子供と見られる遺体が見つかったことを受けて、ライアソン氏の名を冠した名称の見直しをはかる動きが進んでいる。(ニュース本文内にはCTVが取材した、教育団体や、ライアソンアベニューという通りを持つオタワ市など様々な機関へのインタビュー回答が紹介されている)

https://toronto.ctvnews.ca/mobile/here-are-all-the-places-in-ontario-named-after-egerton-ryerson-will-they-change-their-name-1.5584947

おっちゃん’s EYE

 日本でも報道された先住民族の同化政策問題がまだ記憶に残ってる人も多いやろう。ブリティッシュコロンビア州の話だけ?いやいや、全然そんなことはない。Global Newsが、過去の寄宿学校の跡地を地図にしてるから興味があったら見てみたらえぇと思う。この記事で紹介されてる写真は、トロントのダウンタウンにあるライアソン大学で、銅像をぶっ倒してのプロテストが起きた時のや。生徒だけじゃなくて教授らからも抗議と名称変更の提案が起きて、8月の終わりには、大学側も名前を変えまっせって発表したんやけど、それに続いて他の団体はどうやろう、って記事や。結構あるんもんやな。母校の名前が変わるのは寂しい話やけど、卒業後に誇れる名前がええもんなぁ。

 ちなみに、「〇〇 was named after~.(〇〇は、~にちなんで名づけられた)」なんて表現を知っておくと、世間話で地名/社名なんかの話をする時に役立つで。例えば、カナダ、ノバスコシア州のSt. Francis Xavier大学は、日本人でもよう知っとる「フランシスコザビエル」にちなんでるみたいやで。

NEWS 3 COVIDワクチン、ブランド名称変更へ

 「koh-MIHR’-nuh-tee(コミルナティ)」と聞きなれない名称となったのは、ファイザーワクチン。ヘルスカナダは、ファイザー・モデルナ・アストラゼネカ社製のワクチンの呼称変更を認めると発表した。ファイザー改めComirnatyは、コロナ19 (Covid-19)と『mRNA』(メッセンジャーリボ核酸)、「共同体」(community)と「免疫」(immunity)などを合わせて作った名称だ。

モデルナワクチンは、SpikeVaxへ、そしてアストラゼネカワクチンはVaxzevriaと名称を新たにする。緊急承認の時期は、社名をそのままワクチン名称としていたが、正式に承認されたことで今後はブランドネームを使用することになるようだ。ワクチンの成分は変わらず、名称が変更となるだけである。アメリカでは既にこの夏に、ヨーロッパでは春からこの名称で使用されているという。

https://www.theglobeandmail.com/canada/article-top-covid-19-vaccine-names-updated-in-canada/

おっちゃん’s EYE

 改名と言えば、ワクチンも改名したようや。新しい名前、なかなか発音しにくいで、舌噛むわ!おっちゃんは、モデルナを打ったんやけど、両手でポーズ取りながら「スパーイクバーーーーーックス!」って言うたらビーム出せるんちゃうかと思うで。

 「なんで今さら名前変えるん?」と思たんやけど、アメリカなんかでは薬の名前は、マーケティングになってしまうので本来は社名は入れないのがルールらしい。さて、この新しい名前、みんなはどない思う?

 ちなみに、オンタリオはとうとう9月22日から接種証明がないとレストランの店内飲食なんかが難しくなるんやな。他の州でも同じような動きはどんどん進んでるから、出張や旅行の時は行く州の規定を注意して見とかなあかんな。しかし、いつになったらコロナの話題はなくなるんやろなぁ。

今月の独り

 ニュースを話題にする便利なところは、説明がうまく行かんかったら、ネット記事やら写真を見せて、「ほら、これこれ」って説明できることやな。最悪、相手に読んでもらったらえぇ、と思てたら話題にもしやすい。それに、逆に相手が話題にしたニュースを知らんでも、「ちょー、リンク送ってや!」とお願いすることで後でゆっくり確認したりもできる。

 BlogToとか、気軽な話題を短くまとめてるサイトなんかもあるから、今カナダで・オンタリオで・トロントで何が起きてるかちょっと調べて、話題にしてみようや!