【15皿目】フレンチの代表料理「キッシュ」|イケメン・イクメン・フレンチシェフが教えるカナダでクッキング

 4月になってだんだん暖かくなりやっとコロナも落ち着いたところで、ようやくイベントも戻ってくるような噂もありトロントにも「夏」が戻ってきそうな感じがしますね。

 まだその反面コロナやガソリン高騰の影響で食材や色々なものの値段が上がり続けているという不安はありますが…。

 そんな中、僕自身は新しく自分の店を僕が住んでる街ハミルトンでオープンするので(多分このコラムが出てる頃にはオープンしてます)今年一年はとても忙しくチャレンジングな年になりそうです。

春到来!

 さて、春になってくると新鮮な野菜が美味しい季節になってきます。春といえば新じゃが、アスパラガス、グリーンピース、リーク、ネギ、人参。それからフルーツで言えばイチゴだったりルバーブだったり。今回はそんな春の食材を使ってフレンチの代表料理と言ってもいいくらいクラシックな料理「キッシュ」を紹介します。

春野菜のキッシュ

 フランスのロレーヌ地方の郷土料理で一番有名なキッシュはその地名が入っているキッシュロレーヌと言ってベーコンとチーズが入っているシンプルなキッシュです。

 今回はそのキッシュロレーヌをベースにして春野菜をいれたキッシュになります。

 春の野菜はデリケートな味のものが多いのでシンプルな味付けのキッシュと抜群に相性がいいです。ちなみに卵料理なんかも春の代表料理の一つになります。

ワンポイント・アドバイス

 作るときの注意点は必ず最初にキッシュに入れる食材に火を通してそのままでも食べられる状態にしておくことです。生野菜のまま卵と混ぜてオーブンで調理しようとしても卵が固まる温度は野菜が調理される温度よりも低いので野菜に火が入る温度になる前に卵が固まってしまって、食べた時に野菜の食感が生の状態で仕上がってしまうので注意してください。それさえ気をつけておけば野菜やチーズを替えたりして簡単にいろんなバリエーションで作れるので自分のお気に入りのキッシュを見つけてみてください。

「Quiche」

材料(4人分)

  • パイシェル(ピーカンパイと同じもの) 1枚
  • ベーコン 6枚
  • 牛乳 1/2カップ
  • クリーム 1/2カップ
  • 卵 4個
  • アスパラガス 7〜8本
  • グリュエールチーズ(もしくはモッツァレラチーズ) 60g

つくり方

  1. オーブンを180℃で温めます。
  2. ベーコンを1cm間隔で切って、フライパンで中火で炒めながらベーコンをカリカリにして余分な油を出します(ここで余分な油を抜かないとキッシュが油っぽくなります)。
  3. アスパラガスの根元の硬い部分を切り落として、残りの上の部分を1cm角に切ります。沸騰したお湯に塩を入れ、再沸騰してきたら1分ほど茹でて冷水に取りあげます(緑の野菜は茹でた後に冷水や氷水でしっかり冷やさないと色が鮮やかにならなかったり茶色に変色したりするので注意)。
  4. パイ生地の中にアスパラガス、ベーコン、グリュエールチーズを散りばめます。
  5. 卵、牛乳、クリームをボウルに入れ塩胡椒ひとつまみずつ入れて泡立て器で混ぜます。
  6. 卵とクリームのミックスをパイ生地に注ぎ入れ、オーブンで35〜40分焼けば完成です。切る前に30分ぐらい室温で置いて粗熱を取ってから切り分けてください。

こちらのレシピはYouTube「Kitchen A Yoshi海外で料理」でも作り方を紹介してるのでCheck!