【13皿目】しっかりとオーブンでローストする「Mushroom Soup」|イケメン・イクメン・フレンチシェフが教えるカナダでクッキング

 2月になりカナダの寒さが厳しい日が続きますが皆さんいかがお過ごしですか。カナダの冬は寒さが厳しく体感気温がマイナス30度~40度になったりする日もあり驚きますが、いつの日かそれに慣れると「今日は暖かいな」と感じる日が「0度」だったりする現象が本当に起きます。Welcome to Canada

 さて、2022年は思ったよりも厳しいスタートになったのではないかと。特にレストラン業界などはクリスマス直前に始まった人数制限や年明けになって閉めなきゃいけなくなってしまった業界は本当に厳しい冬になるかと思います。今年こそは少しでも自由を取り戻せるようになることを切に願います。またみんなで笑いながらレストランで食事をしたいものですね。

Mushroom Soup

 今回は僕がスープの中でも一番好きなMushroom Soupを紹介します。このスープは僕をフレンチの世界に引きずり込んだ料理と言っても過言ではないです。僕は昔、日本食の居酒屋で働いていた時にフレンチで働きたいなと思ってからダウンタウンのフレンチレストランに行って初めてMushroom Soupを口にしました。そのスープが衝撃的に美味しく通い詰め、最終的に勇気を出してつたない英語でそのレストランのシェフに「給料いらないんで働かせて勉強させてください」と直接頼み込んで働かせてもらいフレンチの勉強をスタートしました。

 その時は勉強できるなら休みなんていらないと思って週5〜6で居酒屋、1日はフレンチレストランで勉強してたのが懐かしいです。僕はそれがきっかけでシェフに「ここで働けばいいじゃん」って言われたのが今のシェフキャリアの始まりです。

ワンポイント・アドバイス

 このMushroom Soupはシンプルです。ですがしっかりとオーブンでローストする、もしくはフライパンで焼き色をつけてフレーバーを出すということするだけで全然味と香りが変わってきます。今回は一般家庭にあるような白ワインをレシピで使用してますが、もしブランデーがある方はブランデーを入れるともっと味わい深くコクが出るので試してみてください。

「Mushroom Soup」

材料(4人分)

  • 材料(4人前)
  • クレミニマッシュルーム 500g
  • 玉ねぎ 1個
  • セロリ 1本
  • ニンニク 2片
  • バター 大さじ1
  • 白ワイン(あればブランデー) 100ml
  • 生クリーム 200ml
  • シェリービネガー(もしくは赤ワインビネガー) 小さじ1

つくり方

  1. オーブンを200℃(400°F)に設定します。マッシュルームをくし切りにし、オリーブオイルと塩を振ってトレイに乗せてオーブンで25分~30分焼き色がついて香ばしくなるまでローストします。
  2. 玉ねぎとセロリは薄切りにし、ニンニクは皮を剥いて手で潰しておきます。手鍋にバターを入れ、泡が出てきたらスライスした野菜とニンニクを入れ塩を一振りして柔らかくなるまで中火で炒めます。
  3. 柔らかくなったらオーブンでローストしたマッシュルームを入れてワインを入れます。ワインを入れたら1〜2分沸騰させてアルコールを飛ばします。
  4. 次にクリームを入れ、水を野菜が被るまで入れて中火で一度沸騰させ、沸騰したら弱火に落とし30~40分ほど煮込みます。
  5. ブレンダーなどでスープ状にして手鍋に戻し、最後にビネガー、塩で味の調整をしてもうひと煮立ちさせたら完成です(ちょっと重い場合は水やクリームで調整してみてください)。

こちらのレシピはYouTube「Kitchen A Yoshi海外で料理」でも作り方を紹介してるのでCheck!