2020年12月の最新情報|カナダで永住権! トロント発信の移民・結婚・就労ビザ情報

2020年12月の最新情報|カナダで永住権! トロント発信の移民・結婚・就労ビザ情報

 今月は移民・ビザに関する様々なアップデートがありました。その中でも個人的に特に興味深いと感じたものは、COVID-19の影響により個人移民者数が減少している事実を受けて、移民局の大臣(Marco Mendicino)が「現在カナダに既に滞在中のWork PermitやStudy Permit保持者は100万人以上である。それらの人々が最終的にPR取得、そしてCitizenship取得まで行き着くよう、様々なデータを見ながら新たな道を検討している」とインタビューで述べたことです。

 UniversityやCollegeにて多額の授業料を支払って留学生として就学しているにも関わらず、COVID-19の影響により一時的な解雇などで個人移民に繋がらないと感じている人も多い中、このニュースは希望の光ではないでしょうか。

カナダ・アメリカ国境封鎖

 11月20日にカナダのトルドー首相が「カナダ・アメリカの国境封鎖を12月21日まで延長する」とTwitterにて発表しました。従ってカナダへの入国は引き続き制限されますのでお気をつけ下さい。

Working Holiday Visa入国期限の延長

 International Experience Canada Programを利用し、Working Holiday Visaを申請してLetter of Introduction(LOI)を受領された方で、COVID-19の影響によりカナダへの渡航を見合わせている方は多数いらっしゃるかと思います。そのような状況の方に朗報です。LOIの期限を最大12ヶ月間延長することが可能となりました。
 但し延長願届を提出するためには、下記条件を満たしていることが必須となりますのでご注意下さい。

□ LOIを既にIRCCより受領していること
□ LOIの失効日が30日を切っていること
(つまり期限がまだ30日以上ある場合には、30日を切るまでリクエストは行わないこと)

 リクエストはIRCCのWeb formより行って下さい。延長期間は審査官の裁量、健康診断の失効日などによって異なるとの記述がございますが、通常は1年間の延長が認められるとお考え下さい。

家族移民申請(配偶者)の審査数増加

 COVID-19の影響によりPandemicに陥った当初は、家族移民申請(配偶者)のプロセスに大幅な遅延が見られましたが、9月末にIRCCが「このカテゴリー専用の審査官の雇用を増加した。年末に向けて月に6,000ケースの審査を完了させる」と発表して以来、明らかにケースは前に進め始めています。従ってBacklogもすぐに解消できるものと見られています。

 数字にも明らかに反映されています。国内申請においては本年7月に比べて9月は2倍のApprovalが発行されています。国外申請は7月に比べて9月はおおよそ3倍のApprovalが発行されています。従って国内・国外に関係なく審査は前に進んでいるとお考え下さい。

 このカテゴリーで移民申請されている方で、何もIRCCから連絡が来ないので不安に感じている方も沢山いらっしゃるかと思いますが、COVID-19の影響があるうちは全てにおいて遅れがでるものと考えて、あまり深く考えずにIRCCからの連絡が来るまではリラックスしてお過ごしください。

2020年度のカナダ観光者・移民者総数について

 11月初旬にカナダが国会へ提出した資料によると、2019年度は577万人以上がカナダに入国しました。そのうち34万人がPRを取得、40万人がWork Permitを取得、40万人がStudy Permitを取得しました。PR取得者のうち20万人は個人移民申請、9万人が家族移民申請(配偶者、子供)を通してカナダに移民しています。

 PRを取得した人たちの性別ですが、男女共にほぼ同等数との報告が出ています。但し女性で個人移民をした人たちに関しては、高い学歴を得ているにも関わらず、カナダではスキルレベルの低い職種に就いている確率が高いとの統計が出ています。

 これはあくまでも2019年度の報告ですので、来年この時期に発表される2020年度(本年度)の観光者・移民者総数はCOVID-19の影響により大幅に減少しているはずであると言われています。そのため政府は2021年度においては移民者を積極的に受け入れていくと発表しています。

 今後も移民・ビザに関しては様々なアップデートがある予定です。カナダで就学・就労・最終的に移民申請を目指しているのであれば、常に新しい情報を把握している政府公認移民コンサルタントや弁護士にご相談されることをお勧め致します。