2020年10月中旬頃における各種最新情報|カナダで永住権! トロント発信の移民・結婚・就労ビザ情報

2020年10月中旬頃における各種最新情報|カナダで永住権! トロント発信の移民・結婚・就労ビザ情報

 今月号では、10月中旬頃における各種最新情報についてお話致します。

カナダ・アメリカ国境封鎖

 10月19日にカナダのトルドー首相が「カナダ・アメリカの国境封鎖を11月21日まで延長する」とTwitterを通じて発表しました。従ってEssential Travel以外の入国は引き続きできませんのでお気をつけ下さい。今回の延長は7回目となります。今後もPublic Healthのアドバイスに沿って(継続して閉鎖するか、解除するかということを)決断していく、と述べています。

カナダ入国条件の緩和

 COVID-19の影響によりTravel Restrictionsが発令されて以来、カナダに入国できるのは条件を満たしている一部の人々に限られています。10月8日付にて、入国条件の緩和が発令となりました。具体的にはカナダ人・PR保持者との関係のある、以下に該当する方々の入国が新たに認められています。

  • □ 特定の人と最低でも1年間交際しており、相手の方と交際期間中に幾らかの期間(期間は特定無し)は対面で交際していること
  • □ 扶養されていない子供(成人)
  • □ 孫(扶養されていない子供の扶養されている子供)
  • □ 兄弟、姉妹、片方の親だけが同じである兄弟 或いは姉妹、義理の兄弟或いは姉妹
  • □ 祖父母

 これらの方々は「Extended Family Member」と定義されており、入国を希望する場合にはまずは専用のDeclaration Form(IMM0006)を準備・署名し、Written AuthorizationをIRCCの特定部署に申請する必要があります。

 Written Authorizationが発行されれば、Declaration Formに署名した日から6ヶ月以内は渡航が可能です。但しご渡航前に必ず(日本からお越しになられる場合には)eTAをご取得下さい。そしてカナダ到着後は14日間の隔離期間を経なければいけないとお考え下さい。Quarantine Actに従って隔離期間を経なかった場合、最大で$750,000の罰金、或いは6ヶ月の刑期が課されることとなり、カナダ政府によってInadmissibleとみなされた場合にはカナダ国外追放となり、1年間はカナダに入国することは禁じられます。隔離期間を免除されるのは、Essential Servicesを提供する方々のみとなります。

両親・祖父母
Sponsorshipカテゴリーの再開

 近年、両親・祖父母をカナダに呼び寄せたいと願っていても、申請方法や受け入れ人数が毎年変更になることや、いつカテゴリーがオープンするのか全く分からないことなど、とても敷居の高いカテゴリーとなってしまいました。

 残念ながらCOVID-19の影響により「本年はオープンを遅らせます」という発表が3月にあって以来、もう今年は開かないのではないかと言われていましたが、遂に先日「2020年10月13日から11月3日までの間、Interest to Sponsor Formの申請を受け入れる」との発表がありました。

 両親・祖父母をカナダに呼び寄せたい方は、この3週間の間にInterest to Sponsor Formを通してスポンサー、そしてPR申請者の基本情報をIRCCに提供する必要があります。11月3日後に抽選が行われ、ランダムに10,000ケースが選ばれ、招待状を受領した者のみが60日以内にPR申請を行うという流れです。

 IRCCの年間プランによれば本年度は21,000ケースを受け入れる予定でしたが、10,000ケースに減少となりました。2021年は30,000ケースが受け入れられる予定であると発表されています。

 またCOVID-19の影響で国民の大多数の収入が大幅に減少したことを考慮し、このカテゴリーにおいてスポンサーとなる方(両親・祖父母を受け入れる方)の2020年度における最低必要収入基準額も例年と比べて大幅に減少となりました。具体的な2020年度の金額は以下となります。通常毎年少しずつ増加している額が、今年は明らかに減少されています。


 今すぐには呼び寄せる予定は無いが、将来的には考慮したいと思っている方もいらっしゃるかと思います。このカテゴリーは中々思い通りにプランニングをして申請するということができないため、早め早めに弁護士や政府公認移民コンサルタントと打ち合わせをして対策を練っていくことが大切であると言えます。