パンデミック中のリモートワーク|メープルバレー発。カナダの大学情報・アカデミア事情

パンデミック中のリモートワーク|メープルバレー発。カナダの大学情報・アカデミア事情

 コロナ禍よるパンデミックになって約一年が経ちました。多くのカナダの大学生・院生はWork From Home(在宅勤務またはリモートワーク)という全く新しい環境下で勉強や仕事をしなければならなくなりました。

 カナダ統計局によると、カナダ人の約2.4百万人が新型コロナウイルスの影響でリモートワークという新しい勤務形態で働いているそうです。今回はUniversity Affairsによる、大学院生がリモートワークで効率化を良くすためのヒントをいくつか紹介したいと思います。

1.仕事用の場所を作る

「テレビの前やお気に入りのソファーで仕事が出来そうかもしれませんが、机や椅子など仕事をするのに適切なワークステーションがあれば、仕事モードへの頭の切り替えなどに役立つでしょう」と、トロント大学のDavid Zweig氏はアドバイスしています。

 また、「リモートワークだと仕事モードのオンやオフの切り替えがなかなか出来ない、という方はワークステーションを導入して同じ場所で同じ時間に仕事をする」ことをおすすめしています。

2.テクノロジーを有効利用しよう

 最新のテクノロジーを使いこなしている一方で、リモートワークはテクノロジーなしでは出来ませんし、どんどん新しいソフトウエアやオンラインツールが開発されています。コロナ禍でオンラインミーティングはニューノーマルになりました。Zoom、Microsoft Teams、Google Hangoutsなどを始めて使う方は、オンラインミーティング前に慣れておく必要があります。また、仕事にふさわしい服装などに着替えておくべきでしょう。

 大学によってどのツールが無料で使えるか、またどのサポートが受けられるのか異なるので、所属大学のITサービスなどへ問い合わせてみましょう。私はパンデミックによって大学のリモートアクセスを学んでいるうちに新しいツールなどを覚え、少しITに強くなった気がします。

3.コミュニケーションを取る

 リモートワークは孤独感を高める可能性もあります。必要であれば同僚やスーパーバイザーと連絡を取り、定期的なミーティングやアップデートを報告しましょう。そうすることで、自分にとっての適切なミーティングの回数や連絡の方法(Email、チャットルーム、オンラインミーティングなど)を知ることができます。分からなければスーパーバイザーに相談しましょう。

 私はパンデミックになってから、ラボの仲間とオンラインCoffee Breakを定期的に開くようになりました。ミーティングよりもラフに話せる機会が出来て嬉しい、また繋がりが出来た、とラボの仲間から言われ、実行して良かったなぁと思っています。

4.心の健康を忘れずに

 毎日自宅でリモートワークをするのは、ラボやオフィスで過ごす日々とは全く異なります。出来るだけリモートワーク中に体を動かすことはとても大切です。

 また、私たちはメンタルヘルスにも気を配る必要があります。パンデミックによる不安やストレス、社会からの孤立感などは大学生・院生のメンタルヘルスに影響を及ぼし、勉学へのモチベーションの維持が難しくなる可能性があります。もしもそうであれば、無理をしないこと。自宅で集中できなければ、Pomodoro Technique(ポモドーロ・テクニック)などの時間管理術を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 また、大学のメンタルヘルスへのカウンセリングやサポートサービスなどがあるかどうかをこの機会に是非チェックしてみましょう。