データで分かるカナダ留学|メープルバレー発。カナダの大学情報・アカデミア事情

データで分かるカナダ留学|メープルバレー発。カナダの大学情報・アカデミア事情

 冬学期が始まる1月にカナダ留学をする予定という方も多いと思います。今回は、Canadian Bureau for International Education(CBIE・カナダ国際教育協会)が公表しているカナダの留学生統計調査のデータから、今のカナダ留学事情をお伝えしたいと思います。

1.急増するカナダ留学

 CBIEによると、2019年のカナダの留学生は小学校から大学院を含めて合計642,480人になります。国別で見ると中国(22%)そしてインド(34%)がトップ2として高い留学生率を表しています(表1)。

 2010年から2019年の10年間では、カナダへ留学する学生の割合がなんと+185%!と圧倒的な上昇傾向にあります。そして、2018年は+13%となっています。CBIEは様々な理由や出身国の状況により留学先としてカナダが選ばれている事に対し、カナダはこれからも留学生を温かく迎え入れ、すべての留学生に質の高い教育を提供していく、と述べています。ちなみに留学生が多い国のベスト3は、1位アメリカ、2位イギリス、3位中国、4位カナダ、となっています(2019 Project Atlas調べ)。

2.留学生は都市部を選ぶ傾向

 カナダへ留学する留学生の多くは、オンタリオ州、ブリティッシュコロンビア州、ケベック州を選ぶ傾向にあります(表2)。この3つの州にはカナダの3大都市と呼ばれるトロント、バンクーバー、モントリオールがあるために、毎年沢山の留学生を迎え入れています。2016-2017年の統計調査では、ウィンザー(+54%)、 キッチナー・ウォータールー・ケンブリッジ(+39%)、セント・キャサリンズ―ナイアガラ(+27%)が3大都市以外で最も留学生が増加した地域で、すべてオンタリオ州に位置しています。

3.教育システム別で異なる留学生の出身国の割合

 2017年の統計調査によると、多くの留学生(75%)は大学やカレッジなどの高等教育機関に進学し、その内訳は、大学(57%)カレッジ(41%)CEGEP(ケベック州の教育機関)(2%)になります。ここ数年間、カレッジではインドからの留学生が激増しており、また大学では中国とインドからの留学生が他国より非常に多いことが分かります(表3)。K-12と呼ばれる小学校から高校までの教育機関では、小学校では出身国の割合に大きな違いはありませんが、中学校と高校では中国が群を抜いて高いことが分かります(表4)。また、トップ4に日本からの留学生が入っています。頑張れ日本人留学生!