新移民・留学生向け これだけは押さえておきたい!2022年03月のカナダニュースダイジェスト by めるも

新移民・留学生向け これだけは押さえておきたい!2022年03月のカナダニュースダイジェスト by めるも

 毎度やで!3月はどんどん規制解除の方向性も見えて来て、丸2年を経てほんまにやっと、今年はえぇ年が迎えられそうな気がしてきたよな。今年は2年ぶりにSt.Patrickの緑ビールを飲んだで!って人も多かったんちゃうかな。おっちゃんも久々に、酔っぱらって帰って爆睡っちゅー経験をしたもんやで。

 さて、21年も終わってしばらくして、色んなデータが出て来たもんやから、今日のテーマはデータやで。Statisctics Canada(カナダ統計局)のウェブサイトには実にいろんなデータが発表されてるから、ヒマな時に見てみてもおもろいかもやで。

NEWS 1 パンデミックのストレスで多くのカナダ人が転職を検討

 健康に関する調査によれば、2年にも渡るパンデミックのストレスで転職を検討するカナダ人が増えているという。Lifeworks社(HR関係のサービスを提供する会社で、本社はトロント)の社長/CEOは、「パンデミックの結果、カナダ人は、仕事だけではなくその内外、つまり、身体的・精神的・経済的、そして社会的全てにおいての幸福の領域まで及ぶ様々な問題と対峙していかなければならない。それらを踏まえた総合的な幸福度を高めるために決断がされることが多い」と語った。

 カナダ人の一般的な心理的健康状態は23ヶ月連続で低い水準にある。調査に参加した30%のカナダ人が新たな職業訓練を検討しており、24%が退職か転職を検討中、そして21%がリタイアを考えているという。66%ほどの回答者が、パンデミック以前よりも社会的な交流の少ない仕事が良い、としている点は不安な傾向の1つだ。転職やキャリアゴールを転向した労働者のメンタルヘルス指数はマイナス18.5と、全平均のマイナス10.6よりも低い。

 また、調査数のうち最低となるマイナス29.4のスコアは、自分は仕事に必要ないと感じている労働者であった。若い労働者ほどそういった傾向が高い。

https://financialpost.com/executive/executive-summary/posthaste-pandemic-stress-drives-many-canadians-to-consider-a-career-change

おっちゃん’s EYE

 Statistics Canada(カナダ統計局)によると、カナダの2月の労働市場では、2020年2月のパンデミック以前と比べて、女性で2%、男性で1.9%の雇用数が上昇してるようや。コロナで苦しんだビジネスも雇用を再開し始めてよかった…は1つの側面なんやけど、コロナ中に退職・キャリアチェンジを決めた人は多かったし、今もどうしようかな、と迷っている人もぎょうさんいてるようやな。

 コロナで考え方が変わって、前向きな気持ちで転職するんやったらいいんやけど、このニュースが言うように、もし、この2年で色んな変化を経験した後、精神的に安定してない状態で漠然と転職や退職を考えてる人が多いんやったらちょっと心配やな。

 若い人ほど自分の仕事に価値が見いだせないことが多いって記事も言うてるけど、みんなが仕事して世界は回っとるんやで!若い人にはがんばってほしいな。

NEWS 2 今の食品価格事情は?ポピュラーな商品の価格一覧

 Statistics Canada(カナダ統計局)は、食品の料金は去年度比で7.4パーセント上昇したと発表した。年間インフレ率は5.7パーセントとなり、1991年以来の最高値を記録した。経済学者は年度の後半には緩和すると予想しているが、とは言え、3月にもさらなるインフレが起きそうな見通しだ。カナダ統計局は、今回の物価上昇に最も大きな影響を与えたのが日用品の消費者物価指数の上昇だとしている。よく消費される日用品の、21年2月比での価格上昇率は以下の通り。

 牛乳:6.6%・卵:7.2%・鶏肉:10.4%・牛肉:16.8%・ベーコン:16.1%・りんご:5.3%・オレンジ:9.4%・バナナ:3.7%・その他フルーツ:3.8%・パン類:3.7%・コーヒー:8.5%など(記事内、または統計局データを参照)

ニュース:https://www.theglobeandmail.com/business/article-how-expensive-are-food-products-getting-in-canada-a-breakdown-of-some/
統計局データ:https://www150.statcan.gc.ca/t1/tbl1/en/tv.action?pid=1810000403

おっちゃん’s EYE

 最近、スーパー行っても高いなぁとは感じてたけど、数字で見ると余計に実感するな。日本でも最近値上げのニュースばっかりやで。統計局のフルリストのリンクもつけたよってにぜひ見たってや。

 ちなみにデータ内で一番価格上昇率が高いのは、【Edible fats and oils】、つまり食用油脂(キャノーラ油・大豆油・パーム油)でなんと26.5%。実はカナダは世界でも有数のキャノーラ油の原産国なんやけど、2021年は、大豆油(ブラジルなど)・パーム油(マレーシア)とこの3種類の油の原産国が全て気候変動の影響で、気温上昇・大雨・干ばつに見舞われて生産量が落ちて価格が高騰中なんや。おっちゃん串カツ食べられへんでもう…。

NEWS 3 世界幸福度ランキング2022、カナダは15位

 多くの人命の損失と将来の不透明さは世界全体を緊張状態に陥らせているが、人類にとっては少しだけ良いニュースがありそうだ。世界的にBenevolence(博愛心・慈善行為)が急速に広まっているというのが世界幸福度ランキングの調査結果の1つだからだ。調査開始から10年目となる今回も、世界の幸福度、そして、より良い幸福に繋がる要素についても当てた調査となっている。

 レポートの編集者によると、驚いたことに世界中で、チャリティー団体への寄付・他人の手助け、そしてボランティアという3つの慈善行為の項目は全て上昇しているという。

 1位は5年連続でフィンランド。北欧諸国が世界で最も幸せな国々との結果となっている。

 また、もう1つの明るい側面としては、「心配とストレス」の項目が2021年度はまだパンデミック前と比べて4%高い数値ではあるものの、2020年の8%よりは低い数値となっていることだ。

ニュース:https://www.ctvnews.ca/lifestyle/the-world-s-happiest-countries-for-2022-1.5824578
レポート:https://happiness-report.s3.amazonaws.com/2022/WHR+22.pdf

おっちゃん’s EYE

 毎年行われてるこの調査で見るのは次の6つの項目やそうや。
Income(収入)・Freedom(自由)・Trust in Government(政府への信頼)・Healthy Life Expectancy(健康な生活への見込み)・Social Support(社会的サポート)そしてGenerosity(寛容さ)。
 カナダは去年と同じく15位、ちなみに日本は去年56位で今年、54位やで!泣。

今月の独り言

 今日はデータを扱ったニュースを集めてみたけどどうやった?転職の希望・物価上昇・幸福度ランキングは、日本でも全く同じトピックでのニュースも出るやろうから、日本目線・カナダ目線それぞれを見比べてみてもおもろいかもしれんな。さぁ、4月からは外に出て色んな人に会おうや!