新移民・留学生向け これだけは押さえておきたい!2022年03月のカナダニュースダイジェスト by めるも

新移民・留学生向け これだけは押さえておきたい!2022年03月のカナダニュースダイジェスト by めるも

 毎度やで!さぁ2022年3月やで!コロナの大騒動が起きて、なんとなんともう丸2年やて!でも、そろそろカナダの色んなコロナの規制も緩和に向かって来たな。今年の春は、やっとみんなで花見したりできるのかもしれんな。今年は随分雪の多いトロントの冬やったけど、今からが楽しみやで!さて、今日紹介するんは、「価格」に関するニュースやで。

NEWS 1 Airbnbの集団訴訟、600万ドルで和解。該当する利用者は、45ドル相当のクレジット返金

 サービス料金を巡って同社に対して起こされた600万ドルの集団訴訟が和解。この訴訟は当初、1泊108ドルと示されていた宿泊費用にサービス料金込みで1泊122ドルを課金されたとして、バンクーバー在住のアーサー・リン氏によって起こされ、集団訴訟へと至った。裁判官は、同社が、競争法(Competition Act)で定めるところのDouble Ticketing(購入者が、2つの異なる値段を提示され、清算時に高い方の値段を適用されること。最大1万ドルの罰金刑)の禁止に違反したと認定した。

 同社は、この決定に控訴したが最終的には、原告のリン氏と21年11月19日に和解した。訴訟費用などを除いた残りの約600万ドルほどが、同様の影響を受けたカナダ人に対して分配される。本訴訟の和解項目ではないが、同社のオンラインサイトでは、現在は全てのサービス代金や清掃費用を含んだ額が提示されるようになっている。対象の可能性のある個人に対しては、請求についてDeloitte LLPよりEmailにて通知される。メールを受け取った全員が対象とならない可能性があるため注意が必要だ。該当者となるのは、2015年10月31日から2019年6月25日までの間にはじめてAirbnbのサービスを利用したカナダ在住者。商用旅行者は除外、また、既に別途、300万ドルの集団訴訟で和解に至っているケベック州の住民も除外となる。請求は、Deloitte社を通して、22年度3月28日までにされなければならず、2年間有効なクレジットでの受け取りとなる。

https://www.ctvnews.ca/business/airbnb-settles-6-million-class-action-lawsuit-some-canadians-eligible-for-up-to-45-credit-1.5778567

おっちゃん’s EYE

 先月のKeurigに引き続き、Class Action(集団訴訟)の話題やで。日本には元々は同じような法律はなかったんやけど、平成25年(2013年)に消費者集団訴訟法案として成立したから耳にする機会も増えたかもやな。北米では法律としての歴史も長いねん。ポケモンGOが出た時に、庭がポケモンの出現場所になってて、人が入れ替わり立ち替わり入って来るって言うて、集団訴訟になったケースもあるんやて。Airbnbのこのケース、1人最大45ドル言うたら、たしかに大した額やないんかもしれんけど、利用者それぞれがちょっとずつ手数料を取られてて、それが集まったらえらい金額になるんやもんな。誰かが気付いて声を上げたら、他の気付いてない人も含めて全部どかんと請求となったら企業は悪いことできひんなぁ。みんなはDeloitteはんからのメールの受信はしとった?

NEWS 2 ポテトチップスの大手Frito-Lay社、値上げを巡っての争いで、Loblaws社を切り捨て?

 世界的なポテトチップス会社であるFrito-Lay社は、カナダ最大の食品チェーンであるLoblaws社に対し、その製品の出荷を取り止める予定だ。食品業界では、メーカー側は、物資調達の遅れ、労働コストや原材料費の増大などを理由に値上げを試みているが、小売業者はこれを退けている。この価格交渉において、出荷の停止を持ち出すことは、カナダでは“最終兵器”とされてきた。特に、Loblaw社のように、国内の1/3以上の売上を支配する会社に対してはその影響は非常に大きい。Frito-Lay社は既に出荷停止の措置へ向けて動いており、もし実施されると、No FrillsやShoppers Drug Martを含むカナダのLoblaws傘下の2400以上の小売店に、Frito-Lay社の商品であるドリトス・レイズ・チートスなどが入荷されないことになる。

https://financialpost.com/news/retail-marketing/potato-chip-giant-frito-lay-cuts-off-loblaw-in-dispute-over-price-hikes

おっちゃん’s EYE

 おっちゃんはLay’sは黒いパッケージのBBQ味が好きやけど、みんなはどないや?しょうがないとは言え、値上げ傾向は、世界中で問題やな。

 日本では、関東のスーパー側が値上げ交渉の結果、花王製品の扱いを拒否をしたってニュースを見たな。カナダでも、行ってもなんや色んなもんの価格がじりじりと上がってるのは感じて、買うのやめる時もあるもんなぁ。これを機に便乗して値上げって考えもあるやろうし、一方で、記事内でもあるけどマーケットシェアが高い会社が、その売上を盾に業者泣かせってこともあるやろうし、どこが適正な価格なんや、ってのはちょっと探し直しって感じやな。

 とは言え、カナダのスーパーって、店(ブランド)によって同じ商品の金額があまりにも違いすぎへんか?とは思う。倍ぐらい違う時あるよな。おっちゃん的には、トイレットペーパーがスーパーによってはバカ高いのは納得がいかんで、ほんま。

NEWS 3 カナダのレンタルマーケット、空室率は変わらず、家賃は前年度比3%増

 国内全体、特にバンクーバーとトロントでは家賃相場が上がり続け、レントをしているカナダ在住者にとっては去年度も財布に厳しい1年となったようだ。CMHC(Canada Mortgage and Housing Corp.’s・カナダ抵当住宅公社)によれば、2月中旬に発表された21年度のレンタルマーケットレポートによると、国内37か所での調査において、2ベッドルームの住宅家賃の平均価格は去年は1,167ドル、2020年の1,128ドルから3%の値上げとなった。CMHCのチーフエコノミストによれば、州ごとに異なるCOVID19からの経済の回復状況やスピードの差も影響しているという。バンクーバーでは、2.4%増の1,824ドル、トロントGTAは1,666ドルとなっており、この2都市が最も厳しい状況下にある。去年度のトロントとバンクーバーの賃金労働者のうち下位20%にとって適正な価格と言える住宅は全体のたった0.2%しかなかった、とのこと。

https://www.cbc.ca/news/business/rent-rising-vacancy-steady-1.6357135

おっちゃん’s EYE

 この記事読んで、トロント・バンクーバー在住者はたぶん同じこと思ったと思うな。「ちょ、そもそもバンクーバーも家賃がとにかく高すぎるわな。ちなみに、適正な家賃は、税金なんかを引かれる前のGrossの収入の30%が目安やそうや。コロナで収入や、家での過ごし方が大きく変わった人も多いやろうし、見直してみてもいいかもしれんな。ちなみに、この記事内には、主要都市のレントの平均もグラフで載ってるから見てみてや。モントリオールは都市としては大きいのに意外と安いんやなぁ。なんでやろ。

今月の独り言

 さぁ、今回もお疲れさんやで。コロナ中、ヒマになって家にかかってる色んな経費を見直したって人も多いんちゃうかな。給料や収入に関しても考えさせられたって人もいてると思う。コロナが終息したからと言って、「よっしゃ、ほな元通りや!」言うわけにはいかんよな。今日のテーマは、何の気なしに払ってたお金(1)、いつも買ってる商品の価格(2)、家賃の相場(3)とお金にまつわる話をしたけど、周りの人ともぜひ話題にしてみてや!