第2回「Health InsuranceとCritical Illness Insuranceについて」|ファイナンシャルアドバイザーが解説!カナダの保険・投資商品

Health Insuranceとは一般的に、Health and Dental、Disability、Critical Illness、そしてLong Term Careに関わる費用をカバーする保険のことです。日本では、医療保険、障害保険、疾病保険、そして介護保険と呼ばれているものに、それぞれ該当します。これらは人の生死に関わる生命保険と違い、人の健康状態に対して保障する保険です。

 例えば、あなたの家に、お金を作る機械があったとして、あなたとあなたの家族がその機械で作られるお金で生活をしていることを想像してみてください。そして、その機械が壊れて、お金を作ることができなくなったら、困りますよね。機械がこわれたときのために、保険をかけておけば、機械がこわれても、機械がなおるまでの間は生活ができるようになります。そして、そのお金をつくる機械があなたの体であるなら、あなたの健康状態に保険をかけるということは大切だと思われるのではないでしょうか?なぜなら、100パーセント保障のある健康状態は存在しないからです。

 保険の問い合わせの中で一番多いプランはHealth and Dental Insuranceで、キャンセルが一番多いのもHealth and Dental Insuranceです。お子様のいるご家庭、リタイアされる予定の方、またはリタイアされた方、処方箋医薬品が比較的多く必要な方、またその他のOHIPでカバーされないサービスを比較的頻繁に利用される方以外、あまりメリットのないプランであるように思われます。Health and Dental Insuranceの保険料は安くはなく、歯の治療や眼鏡代を自費で支払っても、年間の支払い保険料の方が高い可能性もあります。

 Health and Dental Insuranceの必要がないと思われる方には、Critical Illness Insuranceをお勧めしています。保険の目的はリスク管理であり、リスクが高く、経済損失が大きい場合の保障だからです。歯の治療代や眼鏡の買替えのために、家のモーゲージが払えなくなる人は、ほとんどいません。一方、Critical illness(癌、心筋梗塞、脳卒中など死因に関わる病気)にかかられた場合には、仕事を休まなければならないかもしれませんし、処方箋医療費に毎月1000ドル以上かかるかもしれません。するとモーゲージが払えない、子供の学費が払えない、リタイアメントのための貯蓄が続けなれないなど、経済的なリスクが高くなります。この保険は、Critical Illnessが治ることができても、経済的困難により、生き延びることができない人が多いという理由から、医師によって提案された保険です。Critical Illness insurance は、Critical Illnessの診断を受けた後、30日間生存すると一括で保障をうけとることができます。この保障は入院費、病院の駐車場代、新薬、そしてモーゲージの支払いなど、どのようにでも使うことができます。