
動物園というとワクワクや癒しがある場所。トロントエリアから行きやすい動物園とサファリを掘り下げていくと、それぞれ自然や歴史、科学、文化、テクノロジーなどが全て交差するところだということが見えてきた。この秋、トロントから近い動物園はもちろん、車で都会を離れて全く景色の違うサファリを冒険してみるのはいかがだろう?
カナダを代表するトロント動物園

オンタリオの動物園といえばトロント動物園!ここはカナダ最大の動物園で、450種類以上、合計5,000頭を越える動物が暮らしている。敷地の大きさは284ヘクタール、なんと東京ドーム約60個分だ。今年の8月15日で開園52年目を迎えた有名な施設の魅力をシェアしていこう。
時間がない人はまず、アフリカ大陸ゾーンへ!
動物園の定番中の定番を見たいならアフリカ大陸のエリアをまずチェックするのがおすすめ。最も動物が密集しているエリアでもあるので、時間がない人はそこに行くだけでも損はない。アフリカ大陸ゾーンで見られる動物はアフリカライオンやチータ、ケープペンギン、グレビーシマウマ、マサイキリン、ダチョウ、レッサーパンダ、カバ、ハイエナ、サイなど。今年2月に生まれたマサイキリンの赤ちゃんのイマラはすっかり人気者だ。

順番に見たい人は、一番遠いカナダゾーンから
エントランスからいちばん遠いのはカナダゾーン。1日に全てを周りたい人はそこから始めても悪くない。季節によっては閉鎖されているのでウェブサイトを見てから行こう。カナダゾーンの代表的な動物はピューマやハイイログマ(グリズリー)、バイソン、そしてカナダの大スターでもあるアライグマ。園のマップを見ると、アフリカゾーンとカナダゾーンはエントランスの西側にあり、どちらに行くにしても通るのがインド・マレーのエリア。ここにはスマトラオランウータンやインドサイが見られるほか、昆虫や魚、鳥、カメなども多く飼育されている。
動物たちは大陸ごとに分けられている
巨大な園内は1日では歩ききれないほど!そこで便利なのが購入から1年のあいだに何度でも入園できるメンバーシップと、園内を走るZoomobileというシャトルバスだ。動物たちは7つのゾーンに分かれている。カナダをはじめ、ユーラシア大陸、アメリカ大陸、アフリカ大陸、オーストララシア(オーストラリア大陸とニュージーランド・ニューギニアを含む地域)、インド・マレー(南アジアと東南アジア)そしてツンドラ。ウェブサイトでゾーンごとにクリックすると、チェックしたい動物の情報やその日に見られるかどうかが分かる。飼育員によるトークがいつ行われるかも記載されているので予定を立てやすい!
ユーラシア&オーストララシア

園内マップの東側で一番大きいゾーンはユーラシア大陸。ネコ科最大のトラであるアムールトラやユキヒョウがいる。4月30日に生まれた近絶滅種であるBactrian Camel(フタコブラクダ)の赤ちゃんの成長を見ることもできる。ユーラシアゾーンの隣にあるのはオーストララシアゾーン。カンガルーやウォンバットはもちろん、世界最大級のトカゲであるコモドオオトカゲがいる。毎日11時から3時まで、カンガルーと歩くことができる(事前申し込み不要)。気温が0度より低くなるとキャンセルされるので、寒くなるまでに体験したい。このゾーンにはカラフルな鳥が多く、特にユニークなのがワライカワセミ(Kookaburra)。日本語の名前に「ワライ」がつくのは、鳴き声が人間の笑い声に似ているからだそう!
魅力は動物だけで終わらない!
グリーンハウスと医療センターもチェック

東側エリアの最北端にはツンドラゾーンとアメリカ大陸ゾーンがある。ツンドラゾーンでは凛々しいホッキョクオオカミやホッキョクグマを見ることができ、そのまた先にはアメリカ大陸ゾーンの続きでフラミンゴやカピバラなどが観察できる(季節によっては閉館されるので注意)。アメリカ大陸ゾーンで今人気なのは3月に生まれたばかりの3匹のカワウソたち。この2ヶ所のさらに東の奥にはグリーンハウスと医療センターがある。グリーンハウスには美しい植物がずらり。医療センターでは動物たちのケアや研究所が間近に見れるのが魅力。なかなか見られない光景だ。


動物園は「見る」だけじゃもったいない!
「遊び」も満喫できるDiscovery Zone
エントランスから東側のギフトショップに向かうと最初に出くわすのがディスカバリーゾーン。暑い季節の間、来園客に愛されているのがSplash Islandだ。名前の通り、水遊びができるので大人も子供も楽しめる。小さな子供がいるならKids Zooもおすすめ。砂遊びやすべり台などがある遊び場で、登ったり、走ったり、アクティブなキッズに最適。この2つのアトラクションは動物園の入場料以外何も払わなくてOK!
スリル満点な有料アトラクションも
アフリカ大陸ゾーンにはGorilla Climb Ropes Courseという巨大アスレチックジムがある。10mの高さがあるが、安全ハーネスを着けて進むので不安な人でも大丈夫。ツンドラゾーンでは時速48kmで空を飛ぶTundra Air Rideが人気で、ジェットコースターが好きな人に向いている。どちらも身長制限あり。別売りのチケットも購入しなければいけない。サードーパーティサイトからのチケットは有効としないので、必ずトロント動物園の公式サイトから買おう。
常に最先端を走るトロント動物園のココがすごい!

ここがすごい!1
動物のフンや破棄された食料でバイオガス発電に成功
2021年に建てられた500kWの「ZooShare」バイオガス発電所では、動物園で集められたフンに加え近隣のスーパーやレストランで破棄された食料がエネルギーとして利用されている。結果として園内の電気や冬場の暖房の供給が30%満たされているほか、肥料も生産されている。園内でエネルギーを再生することで、二酸化炭素の排出を年間333トン抑えることができているそう。動物園がこの様な試みに成功するのはカナダ初。さすが2034年までにネットゼロを目指している施設だ。
ここがすごい!2
バイオバンキングで動物たちの未来を守っている

トロント動物園のミッションの一つは、カナダ固有の動物を守ること。動物園の生活が豊がであることを保証するほか、野生復帰に向けてのサポートも重視している。それは従来の意味の保護だけに限らず、最先端の技術を利用したバイオバンキング(絶滅危惧種や希少な野生動物の遺伝子の凍結保存)にも力を入れている。バイオバンキングにおいてはトロント動物園が世界中の動物園を牽引している。
ここがすごい!3
動物だけでなく研究も見てほしい動物園

2025年度には園内で45個もの研究プロジェクトが取り組まれていたほど、ここは研究に力を入れている場所である。研究者らの姿やその熱意は裏舞台にあることが多いが、トロント動物園は違う。Wildlife Health & Science Centreでは、動物医療の現場をガラス越しに、無料で見ることができるのだ。医療センターではX線や超音波検査、血液検査などが行われている。そしてここはカナダで唯一、動物園でのバイオバンキング研究が進められている場所でもある。動物の健康を管理するため、栄養管理チームも研究を積み重ねている。この透明性は、将来動物に関わる仕事をしたいと思っている若者たちにインスピレーションを与えているに違いない。
ここがすごい!4
「カナダ初」がとにかく多い

トロント動物園が現在の所在地にオープンした1974年、園はカナダで初めて動物栄養士をフルタイムで雇った場所となった。1988年にはカナダで唯一、生殖生理学者をフルタイムで雇ったことが大きなニュースとなった。近年では2017年、園内に野鳥研究のためのMotus Wildlife Tracking System Receiver Stationが設置された。鳥の飛行ルートや生態を知ることができる。この様な施設はカナダ初で、世界でも2ヶ所目なのだ。
動物園で簡単にスマホがリサイクル出来る!でもなぜ?
2006年、トロント動物園は「Eco Cell」という取り組みを開始した。それは不要になった携帯電話のリサイクル・プログラムだった。現在「Phone Apes」と呼ばれているこのプログラムでは、開始以来5万200台の携帯電話のリサイクルに成功している。E-waste(電子廃棄物)の量でいうとなんと6万9000キロにも及ぶ。どうして動物園がこのような取り組みを始めたのか?それは動物たちに大きく関係する理由があるからである。
ゴリラを守るリサイクル

コルタンは電子機器の製造に欠かせないタンタルと呼ばれるレアメタルの原料である混合鉱石。コルタンが最も採れる場所は西アフリカの熱帯雨林だが、残念ながらそこはニシローランドゴリラたちの生息地でもあり、彼らの住む自然環境が破壊されている。彼らの生息地の一部であるコンゴ民主共和国はコルタンの世界の埋蔵量の60%から80%を所有している。しかし、1990年代末から紛争状態にあり、国民の栄養不良や自然資源を採掘するための児童労働が問題になっている。タンタルは100%リサイクル可能な資源で、世界的な需要を満たせる量がすでに採掘済みだという。そのためこのリサイクル・プログラムは不要な採掘をストップさせるためにも不可欠なのである。
どうリサイクル出来る?
スマホのリサイクルの方法は簡単。入園ゲートのGuest Relationsにてドロップオフ出来るほか、Education/Volunteer CentreやAdministrative Building(361A Old Finch Ave)でも可能。ゴリラたちがいるAfrican Rainforest PavilionのWestern Lowland Gorilla Habitatでも可能だ。動物園に行く機会がなければ郵送することもできる。パソコンやタブレットなどもまとめてリサイクルしたい場合は、動物園で年に1、2回行われるE-waste Collection Daysが便利。日にちはウェブサイトのイベントカレンダーにて公表される。その日はテレビやモニター、ラジオなどのリサイクルも受け付けている。
リサイクルによる収入はどう使われる?

タンタルをリサイクルすることで得た収入は、ゴリラをはじめチンパンジー、オランウータン、ボノボなどの大型類人猿(Great Apes)のアフリカでの保護活動に当てられる。我々の手元にある電子機器とゴリラたち、そしてコンゴの人々の人権は切っても切れない関係にある。スマホにパソコン、タブレットなどのデバイスというと性能が新しくなればすぐに欲しくなりがちだが、手のひらにアフリカの熱帯雨林やニシローランドゴリラたちの未来を抱えていると考えると、モノの扱い方や消費の仕方に対して考え直さずにはいられない。
競争率が高い!
トロント動物園の夏のイベント

トロント動物園のローカルな目標は、トロントやヨーク地域、ダラム地域の学生たちに動物の生態や環境保護などについて学んでもらうこと。そのミッション成功への取り組みを感じられるのがキャンプなどの夏場の催し物の多さ!シーズンはほぼ終わりだが、来シーズンへの申し込みはあっと言う間に始まるので先取りしておこう。
Bush Camp

これもまた夏の間だが、African SavannaとRainforest Pavilionのエリアにて子供連れの家族、または大人だけで動物園に宿泊することができる。伝統的なアフリカのテントに寝泊まりできるのも特別感アップのポイント。アフリカの動物観察ツアーやビュッフェスタイルの夕食と朝食、キャンプファイヤーなど、アクティビティ万歳。子連れの場合、子供の年齢によって申し込みできるカテゴリーが変わるので気をつけたい。



Zoo Camp

夏休み中、4歳から16歳までの子供はZoo Campに参加することが出来る。週ごとにプログラムの内容が違うので好きなテーマを狙って申し込みすることが出来る。園内で動物をじっくり観察出来る時間はもちろん、飼育員に質問できるチャンスや屋内と屋外でのゲーム、クラフトタイムなども設けられている。90ドル余分に払うと朝早くのドロップオフやキャンプ終了後の夕方のピックアップも可能なのが嬉しい。レジストレーションは1月の半ばから。競争率は高いので早めにプランを建てておきたい!

Zoo School

11年生になるオンタリオの高校生たちには夏休み中、動物園のスタッフから学んでハイスクールの生物学の単位(SBI3U)を取ることができる。Zoo Schoolは60%対面の授業、40%はオンラインでの授業で成り立っており、わずか1ヶ月ほどのプログラムだ。2027年度のレジストレーションはすでに開始している。6月28日から7月23日、8月9日から9月3日のどちらかを選ぶことができる。
この秋観に行きたい!
Glow in the Wild
9月2日、トロント動物園では大規模なイルミネーション・イベントが始まる。2,000個もの手作りランタンを使ったアート・インスタレーションが、絶滅危惧種のブランディングガメ(Blanding’s Turtle)の物語を伝える。
8月中旬の時点では、来年1月の初めまでのチケットが購入可能。日が暮れてから始まるこのイベントは雨でも(おそらく雪でも)決行される。ランタンは観られても動物は見ることができないのでそれだけ注意して予定を立てよう。
動物園の歴史とは思えない要素が詰まった
Riverdale Farm

トロント動物園の原型は刑務所?

Riverdale Park WestにあるRiverdale Farmは実はトロント動物園のルーツがある場所。1974年にトロント動物園がスカボローにMetropolitan Toronto Zooという名前で移動するまで、動物たちはRiverdale Zooにいた。興味深いことに、その歴史は動物園のコンセプトとは関係のないものだった。トロント市がRiverdale Park Westにある48ヘクタールの土地を買ったのは1856年のこと。始まりは公園と「企業的農業」の発展のためだった。だがその本当の意図は刑務所を建てることで、農業は受刑者たちにやらせるものだった。

人気は動物だけでなく、飼育係の受刑者も


Riverdale Parkが開園したのは1880年8月11日。その日から10年間、園内に刑務所と農業が共存していた。1899年、園で初めて動物が見せ物になると、次々に種類を増やすための寄付金が市民から集まるようになった。公園がトロントエリア初の動物園、Riverdale Zooとなった後も刑務所との繋がりは変わることなく、動物らの世話をしていたのはDon Jail(ドン刑務所)の受刑者たちだった。刑が軽い受刑者が任され、客に好かれる性格の者が多かった。中には子供たちと動物の餌やりをする者もいた。

現在のRiverdale Farm

Riverdale Farmの入場料はいつでも無料。見られる動物は牛や馬、ブタ、鶏、七面鳥、ヒツジなど。Riverdale Zoo時代から残っている建物は3つ。The Island HouseとDonnybrooke Ruins、The Residenceだ。The Residenceは昔Resident Zookeeper’s Houseと呼ばれており、1902年にドン刑務所の受刑者たちによって建てられた。飼育員の住まいであったほか、動物病院や敷地内にあるネクロポリス霊園のための遺体安置所としても使われていた。現在はオフィススペースとして使われている。

知るひとぞ知る、High Park Zoo

Deer Pen Rdという住所がルーツを物語っている

ハイ・パークの少し隠れたエリアに、トロント市が運営する無料の動物園、High Park Zooが存在する。1893年にシカの放牧地ができたことがきっかけで、今では羊やバイソン、カピバラ、エミュー、ラマ、クジャク、ヤクなどがいる。「動物園」と言えるような規模には届かないほど小さな施設だが、毎朝9時から7時まで空いているので散歩がてらに動物に会える場所である。週末や祝日には正午から2時までラマに餌をあげられるチャンスも!天気などで予定が変わることもあるので、行く前にFriends of High Park ZooのSNSをチェックするのがおすすめ。

High Parkの始まりと、市との不思議な関係

ハイ・パークの名前はハンバー湾が見下ろせる高台だからというシンプルな理由に由来している。しかしこの土地がトロントの一部になった背景はシンプルとは言い難い。
John George Howardはトロントがアッパー・カナダの首都だった頃の土木技師で測量士、そして建築家。彼は48.5ヘクタールの所有地を誰でも利用できる公園にすることを願ってトロント市に譲ったが、単なる寄付ではなかった。ハワード氏は亡くなるまで敷地内の家に住む権利と、市から年間1200ドルの年金を要請した。彼は2万ドルを懐に入れ1890年に86歳で亡くなったが、彼は死後も自身と家族のお墓を永久的に手入れすることも市に託していたのだ。ハイ・パークでの飲酒が認められないのも、ハワード氏の強い意思。
生前も死後も決まり事づくしの彼の元所有地にゆるい雰囲気の動物園ができたのは、少し奇跡な様にも感じられる。
トロントアイランドを訪れたら行ってみたい、
Far Enough Fam

観光地として発展されたトロントアイランドのアトラクション

トロントアイランドの島々の一つ、Centre IslandにあるFar Enough Farm。この牧場ができた理由はRiverdale FarmやHigh Park Zooの奇妙な歴史に比べて極めて静かなもの。だが白人が先住民の土地を奪い取った背景は、残念ながらトロントやカナダ全体の文化発展に共通する話だ。ヨーロッパからの移民たちは島々をレジャー施設として発展させることを決め、1808年にはHanlan’s PointにGibraltar Point Lighthouseという灯台を建てた。それからはリゾートホテルやコテージ、遊園地などが建設された。
目印は遊園地

ファームが開園したのは1959年。Centreville Amusement Parkの中にある。馬やブタ、ウサギ、ヤギ、ラマなど40頭の動物がいる。決まった入場料はないが、寄付を受け付けている。スタッフがいる場合、動物に触れられるチャンスもあり。子供も大人も楽しめる場所だ。小さい場所なので、トロントアイランドを日帰り観光する際にぜひ立ち寄りたい。
ハミルトンの近く、
カレドニアにあるKillman Zoo


Killman Zooはカナダで最もネコ科の動物が多いことで有名。合計で30匹以上いるライオンの家族をはじめ、30種類、200頭近くの動物が飼育されている。種類によっては、餌やりをできる(餌は園内で購入できる)。全体を見るには1時間から3時間ほど。森林の中にある施設は4月から10月の間は毎日開いているが、本格的な冬が始まると閉館してしまうので気をつけよう。


ケンブリッジのAfrican Lion Safari
研究にも力を入れている

トロント動物園同様、バイオバンキングへ積極的に取り組んでいるこの施設では、アジアゾウやヘビ、マルハナバチなどに試されている。

キリンにGPSをつけて行動を観察する研究や、ゾウがよくかかってしまうEEHV(Elephant Endotheliotropic Herpesvirus)のモニタリングと治療研究、絶滅危惧種を保護していくためのゲノム科学など、大事な研究が進められている。
長い間親しまれてきたサファリ
African Lion Safariは1969年にオープンしたサファリ。この施設はウィニペグ出身のGordon Debenham Dailleyという大佐が、軍人としてのキャリアを終えてからのセカンドライフに描いた夢だった。彼が目指した「ドライブスルーできる野生動物がいる公園」では、トロントエリアの日常からはだいぶ離れた雰囲気を味わうことができる。車から出てWalking Pathを歩くこともできる。
今年は5月1日から9月20日の間は毎日開園しているが、9月23日から10月11日は特定の日のみ。天気が荒れても開いており、原則返金はなし。
冬でも行けるサファリなら
Omega Park

トロント動物園から西に向かってあるサファリは冬場閉園してしまうが、東のケベック州にいくと冬でもエンジョイできるサファリがあるのはご存知だろうか。Omega Park(またはフランス語でParc Omega)は365日開いている。営業時間だけシーズンによって異なる。オープンカーやドアのない車、そしてバイクでは入園できないのでご注意。

エントランスを通ると、12kmに及ぶルートをゆっくり進む。ホッキョクオオカミやアカシカ、カリブー、ヘラジカ、バイソン、プレーリードッグ、ホッキョクギツネ、オオアオサギ、ビーバーなど、様々な種類の動物が迎えてくれる。敷地はトロント動物園の3倍はあるので、動物は近くに来てくれるとは限らない。そのため双眼鏡があると便利。ドライブ中、FMの周波数を88.1に合わせると動物の説明が流れるのでぜひ聞いてみよう!

パーク内の宿泊施設が有名

オメガパークは単なるドライブスルー・サファリではない。サファリの中に泊まれるというスリル満点のアトラクションがあるのだ。宿泊施設は大きく分けて4種類ある。

1. Wolf Chalet

部屋の窓のすぐ外にオオカミが寄って来る。「オオカミたちと寝られる」ことが魅力。
2. Panoramic

これはホテルというよりは家を借りるような感じ。スケールが大きいので、グループや大家族で訪れるのに便利。Wolf ChaletとPanoramicの屋外エリアにはバーベキューの機材とファイヤーピットがついてくる。
3. Habitat Pods
小さめのロッジだが、クイーンサイズのベッドやエアコン(冬場は暖房)、ミニキッチン、トイレがついている。
4. Ready-to-Camp Chalets
グランピングに近い感覚。キャビンスタイルの部屋もあればテントやティーピーもある。 ティーピーのみ電気が通っていないが、どれにしてもベッドがついて来るので寝心地はいい。

【おわりに】
トロントエリアの動物園にまさかこんなに興味深い歴史があったことは、あまり知られていないだろう。サファリにおいても、その始まりはトキメキや驚きを大事にしたい人間のロマンで溢れている。今回紹介した様々なトリビアとともに、次回の動物園やサファリへのお出かけを日常から離れた冒険にして楽しんでもらいたい。

