フランスの影響を強く受けているモントリオール。古い石造りの建物が残り中世ヨーロッパの雰囲気が漂い、”第二のパリ”とも呼ばれている。クリスマスの時期にはイルミネーションで彩られた街並みを見ようと多くの人が訪れる。今回TORJA編集部が見逃してほしくない10か所の観光スポットを紹介します。

1. Maison Saint-Gabriel2146 Place Dublin Pointe-Saint-Charles

300年前に建てられたメゾン・サン・ガブリエルはケベックがフランス統治下にあった時代の歴史と文化に触れることができる貴重な博物館である。当時の教育活動家マグリット・ブルージョワがこの建物を購入しフランスからの移民に向けての教育と農業の場を提供していた。ケベックが開拓され始めたニューフランス時代の伝統的な造りの博物館の中には当時の生活が垣間みれる日用品の数々と工芸品が当時の趣を残したまま展示されている。

2. Bonsecours Market

セント・ローレンス川沿いに広々とそびえ立つBonsecours Marketは1845年に建設されており、文化的にも重要な建物。一時は市庁舎として使用されていた厳かな外観とは違い、館内は落ち着いたカジュアルな雰囲気でお洒落なブティックやレストランなどが立ち並ぶ。年間約1千万人以上もの人が訪れており、ハンドメイドの工芸品、アクセサリー、ファッションなどケベック発祥の高品質のお店が揃っている。最高のお土産をここで見つけよう。

3.City Hall

ジャック・カルティエ広場の奥、シャトー・ラムゼイ博物館の向かいに位置している。1878年に建てられた石造りの建物。ナポレオン3世の時代に建てられた庁舎は完成までに6年もの月日を費やしたという。平日ロビーは一般解放されており、大理石やブロンズで作られた銅像が訪れた人を次々と迎えてくれる。内部はガイド付きツアーでのみ見学可能。市庁舎が誇る、ブロンズとガラスで作られたフランス製のシャンデリアと豪華なステンドグラスをぜひ見てほしい。

4. Les Grands Ballets

ケベックを代表するバレエ団。創立から50年、クラシック・バレエの要素を取り入れつつ新しい表現を観客に届けることを目標とし、常に進化を続けている。クリスマスの時期にはあの有名なバレエの作品『くるみ割り人形』が上演される。また同時期にチャリティーイベントとしてバザーが行われ、その募金から毎年3000人近い恵まれない子供たちを無料で『くるみ割り人形』に招待している。30歳以下の人にはYouthチケットが適応されるのでこの際に是非クリスマスの定番作品を観に行こう。

5. Mount Royal Park

ニューヨークのセントラルパークを手がけた造園家フレデリック・オルムステッドによりデザインされたモン＝ロワイアル公園。公園の山の頂上からはモントリオールの街並みが一望できる。暖かい季節にはハイキング、秋には美しい紅葉ウォッチング、冬はクロスカントリーや山頂のビーバーレイクでのアイススケートなど、四季を通じて楽しめる公園だ。山頂の高さ30mもある十字架は夜になるとライトアップされ、夜の風景も見応えあり。

6.Old Port of Montreal

300年以上前に最初の入植者達がセント・ローレンス川のこの地にたどり着いたのがモントリオールの歴史の始まり。今では深い歴史とモダンな雰囲気を楽しめる港として非常に人気のある観光地の一つとなっている。多くの豪華クルーズ船が停泊し、ボートツアーやサンテレーヌ島へ行くフェリーの発着場もある。年間を通して様々なイベントが開催されており、特にホリデーシーズンは花火を見ることができる機会が多くあるのが魅力的。冬は毎年スケートリンクが張られ多くの人で賑わっている。

7. Marguerite-Bourgeoys Museum and Notre-Dame-de-Bon-Secours Chapel

モントリオールで最も古い教会の一つで当時のノートルダム・ボン・スクール教会は船乗りの教会として知られていた。教会の中は壮大なステンドガラス、壁画、彫刻で飾られている。隣には博物館が併設されており当時の入植者達やモントリオールの歴史についての展示物が多く並んでいる。そして教会へ訪れたら是非行って欲しいのが塔のバルコニーである。教会の目の前に広がる雄大なセントローレンス川と旧市街、ダウンタウンが一望できる絶景に感動すること間違いなし。

8. Jacques-Cartier Square

19世紀半ば、イギリス統治時代に設立されたジャック・カルティエ広場。旧市街の中心、市庁舎前にあるのでここを起点に街を散策するのも◎。高さ35メートルあるモントリオール最古の彫像ネルソン・モニュメントを中心に大道芸人や似顔絵かき、工芸品の屋台などが立ち並び、いつも活気に満ちた観光スポットの一つ。特にクリスマスの時期には屋台の数が増え、クリスマスショッピングをする人で賑わう。夜にはイルミネーションで彩られ、ロマンチックな空間へと早変わり。

9. Saint Paul Street

モントリオールで最も古い通りといわれている、丸石の道路舗装で有名なセント・ポール通り。旧市街の中心に位置し、かつては毛皮の貿易で栄えていた。多くの古い建造物が立ち並び、ノートルダム・ボンスクール教会やボンスクールマーケットなど有名な観光地への通り道にもなっている。フランスの古き良き伝統的な街並みが残る通りには、数々のレストランやカフェ、アートギャラリーが立ち並び、1日ゆっくり過ごすことができる。

10. Crescent Street

モントリオールの中心部にあるCrescent Street。観光客だけでなく地元の人々にも愛されているこのストリートは夜のモントリオールを楽しむのに最高の場所。流行のレストラン、カフェ、パブやデザイナーズブティックが軒を連ね、年間を通してたくさんのイベントが開催されている。外階段の付いた古い建物を利用したお店も多く、ヨーロッパの街並みを思わせるシックな雰囲気が◎。クリスマスの時期のデコレーションも気合が入っているので一度は出掛けて頂きたい。

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