―今回の侵攻についてのお気持ちをお聞かせください。

　ニュースでウクライナが侵攻されたことを知り、本当に驚き、そして家族を心配すると同時に、怒りを覚えました。恐ろしいことだと思います。ただ、「なぜ？」という疑問ばかりです。

　自分の家を去った人もいます。多くの人々は、爆弾から身を隠すためのシェルターや地下室に隠れなければなりません。すでに多くの民間人が亡くなっています。なぜ、何千人もの罪のない人々が一人の人間のために死ななければならないのでしょうか。

―ウクライナとロシアの国境付近は何年もロシア軍が駐留していると伺いました。侵攻について予測はあったのでしょうか？

　ベラルーシとウクライナの国境付近には30万人のロシア軍が駐留していました。彼らには彼らの考えがあるでしょう。私は彼らが自らの意思でそうしたとは思いません。そして、21世紀にこのようなことが起きるとは考えもしませんでした。

―ご家族のご様子はいかがですか。

　私の家族は全員オデッサに留まっています。次は何が起こるかわからず、彼らは日々怯えています。

―ニュースをみて、ウクライナの人々は勇敢で、団結し祖国のために必死に戦っていると感じます。

　私は祖国を本当に誇りに思います。キエフは48時間以内に陥落すると思われていましたが、すでに戦争開始から19日が過ぎ、ご覧の通りです。ウクライナ国外にいたとしても、誰もがウクライナの人たちを助けようとしています。祖国のために戦地に赴く人、必要とする人たちへ食べ物を届ける人、それぞれの方法で祖国のために何か助けになることをしようとしています。

―今回の侵攻に対し、カナダを含む欧米諸国の対応についてどう受けて止めていらっしゃいますか？

　アメリカやカナダ、他の国々がロシアに課している制裁は、本当に重要であり多くの助けとなっていると思います。実際に彼らが提供した武器などの軍事物資は何千人もの命を救うために役立っています。もちろん、制空権を行使してくれることを願いますが、それが難しいことだということも私は理解しています。

―日本やカナダを含む諸外国の反応についてどのように受け止めていらっしゃいますか？

　この戦争について、人々が関心を持っていることを非常に嬉しく思います。そして、このような悲惨な時にウクライナを助けてくれる人々に感謝しています。たとえ、それが自身のインスタグラムで戦争についての動画を公開することだけでも、です。

―最後にTORJAの読者のみなさんへメッセージをお願いいたします。

　このインタビューを読んでくださる読者の方、全ての日本人の方々へ心からの感謝を申し上げます。ありがとうございます。ウクライナより愛を込めて。