デビュー以来キャッチーなメロディーで聞く人を魅了し、ダンストラック界で大活躍し続けるサウンドクリエイター

コナミの大人気ゲーム『beatmaniallDX』でのデビュー以来、作り出す楽曲で絶大な人気を集めるRyu☆さん。ゲームやアニメサウンドの最前線で活躍し続けながら、今年新レーベルである『EXIT TUNES Dance Production』を設立した。主にBEMANIシリーズへの楽曲提供や有名アーティストのリミックス制作をしながら、自身のライブを行い、さらには現在EXIT TUNES社の取締役も務めるなど幅広く活躍するRyu☆さんが、今回トロントで開催されたEDM×EDP Fan Expoに同じく日本人DJであるKorskさん、シンガーであるkradnessさんと共に招待された。

当日の観客は４００人を超え、それぞれ３人の作り出す音楽に終始会場は沸き大盛況だった。会場には多くの外国人がコスプレをするなど、日本のアニメ文化を楽しんでいるように見えた。そんな日本だけでなく海外での人気も集めているRyu☆さんに、これまでのサウンドクリエイターとしての経緯や今後の展望まで幅広く語ってもらった。

今回トロントへ来るのは初めてですか？

初めてです。まだ会場周辺しか歩けていないのですが、トロントは良い街ですね～。僕は福岡出身で野球はホークスファンだったので、昔から川崎選手を応援していたのですよ。川崎選手が去年までトロントブルージェイズにいたので、その関係でトロントのことは知っていました。

音楽に興味を持ち始めたのはいつ頃からですか？

結構遅い方だと思うのですが、音楽自体に興味を持ち始めのは高校時代からです。高校生の時にダンスミュージック、特に安室奈美恵さんのEUROBEATのようなパラパラを好きになり、曲作りを始めました。歌を歌いたいという気持ちはあまりなく、ダンスミュージックを作りたいと思ったのがきっかけです。シンパシーのようなものですね。

その後、Beatmaniaというコナミのオーディションで受かり、自分の作った曲がゲームに入ったことからプロデビューしました。当時は大学在学中で20歳でした。なので今はデビューしてから17年目になりますね。

音楽を通して伝えたいことは何ですか？

喜んでほしい、ということが一番ですね。テーマを曲にのせてそれに共感してほしいということではなく、刹那的でもいいので、苦しいことや辛いことなど色々ある生活の中で自分の音を通して元気になってくれる人がいてくれたら充分です。気持ちよく勉強ができるとか、ドライブができるとか、そんな些細なことでも嬉しいです。それこそダンスミュージックはテーマなどを押し付けないので、僕に合っていると思います。

Ryu☆さんはサウンドクリエイターとしてだけではなく、有名アーティストのリミックス制作やご自身のライブ活動、また会社の取締役など幅広く活動されていますが、今後新たに挑戦してみたいことはありますか？

今EXIT TUNES社では特にアニメ関係など、世界中の人に喜んでいただけるコンテンツを作っていくにあたって自分がプロデューサーの役割を担っているのですが、そっちの方向をメインにシフトしていこうかなと考えています。また自分のようなサウンドクリエイターを次世代にも作り出していくために、EXIT TUNES Dance Production（EDP）を通して若い人に向けての新人育成も進めています。良さそうな人がいたら、海外へ一緒に出て仕事をする、という活動をしています。

ライブをするにおいて、日本と海外での違いはありますか？

ほぼ一緒ですね(笑)。Beatmaniaが好きで集まってくださる方は日本人、外国人問わず、ノリや感覚に近いものがあり、意外と共通点があるなと思いました。自分でも面白いと思います。

夢を実現させ、活躍されているRyu☆さんから現在トロントで夢を追いかけている留学生に向けて応援メッセージをお願いします。

留学すると色んな方と知り合えると思うのですが、それを一人一人繋げていくと面白いと思いますので、ぜひその縁を大切にしていってもらえたらなと思います。あとは、皆さんも何かしら好きなことがあると思うでのですが、好きということは才能の一つなので、それを突きつめていくことは本当に大事なことだと思います。自分も音楽が好きになって、そこから色んな人に繋ぎとめてもらってここまでくることができたので、皆さんも好きなものを大切にしていってほしいです。

DJ Ryu☆　djryu.jp

２０００年にコナミの音楽ゲーム『Beatmania IIDX 3rd style 』で開催された楽曲募集コンテストで送った楽曲が採用されデビュー。以来Beatmaniaシリーズの主要メンバーとして楽曲提供を続けている。ダンスミュージックを得意とし、クラブイベントでDJとして参加することも多い。今年２月にはベストアルバムをリリースし、４月には新レーベルEDP(EXIT TUNES Dance Production)を設立するなど活動の幅を広げている中、確かな実力で作り出すサウンドは聞く人を魅了し続けている。