おぅおぅ、久しぶりやないか。え？誰や分からん？おっちゃんや～。TORJA人気コーナーのめるものおっちゃんやがな～。ワシ、もう伝えることは全部伝えた思て、家で飲んだくれとったんやけど、
全然上達せーへん！
いう悩みが多なってな。ほんでまたなんやおっちゃんが手伝おかな思て戻って来たんや。経済再開で飲み会やなんやと人に会う機会も増えて来たけど、おっちゃんももうな、家にずっとおりすぎて、今何の話したらえぇか分からん。びっくりするくらい英語も忘れた！みんなもせやろ？せやから、ここからしばらくおっちゃんと最近のカナダについて知っていこうや。
NEWS アフガニスタンから２万人の難民受け入れ予定
カナダ政府は、反政府組織であるタリバーンが首都を掌握した勢力が進撃を進めているアフガニスタンから、２万人の難民受け入れを行うと表明した。タリバンが次々と主要都市を制圧して行く中で、これまで長年に渡りアフガニスタンの平和に尽力して来たカナダ人軍関係者とその協力者の安全が懸念されている。
受け入れ対象となるのは、関係者をサポートしてきた通訳者やその家族だけではなく、女性リーダーや、人権擁護の活動をしている者、ジャーナリストや迫害を受けているマイノリティたち、そしてＬＧＢＴコミュニティーなどにも及ぶ。さらに、国内に残された人々だけではなく、すでにアフガニスタンから近隣国へ非難している人たちも含むという。
（追記：タリバンは首都カブールを制圧。記者会見を行い、女性の権利の尊重など融和をアピールしている。8月18日までに約800人がカナダへ到着しているが、空港アクセスが制限されており移送は難航。今後の動向が注目される。）
おっちゃん’s EYE
カナダに住んでると、「わしrefugee（難民）ですねん」言う人に出会うことも少なくない。ふと友人になった相手が、本国で壮絶な体験をしてカナダに難民として辿り着いてる、なんてこともあるもんやから、こういうニュースは他人事とは思われへんくなってくるなぁ。日本は難民の認定率が0.29%、カナダは51.18%やそうや（2019年‐出典 UNHCR）。そう考えると、ニュースで見て、「大変やなぁ」と思ったその国の人が、数年先には同じコミュニティーの一員になって自分の世界と交わってくる可能性は、日本よりも圧倒的に高いんやなぁ。
NEWS カナダ代表 Maggie MacNeil選手
東京オリンピックの100メートルバタフライで金メダルを取ったカナダ代表のMaggie MacNeil選手は、元々中国の生まれ。しかし一人っ子政策のため、産まれて数か月で捨て子となった後に、カナダ人夫婦に養子として迎えられ、オンタリオ州のロンドン市で育った。
2歳から水泳を始めた彼女は、現在はアメリカのミシガン大学に在学中の21歳。2019年の韓国光州で開かれた世界大会では、ナショナル、そしてコモンウェルスレコードを塗り替える鮮烈なデビューで、東京五輪では金メダルと大活躍した。
おっちゃん’s EYE
カナダで育ったマギーちゃんが、オリンピックで、まさに出身国の中国代表Zhang Yufei（張雨霏・ちょうつうひ）ちゃんに、わずか0.05秒差で勝った！って部分が話題になっとるな。ちなみに、日本ではこの銀メダルを取った方のZhangちゃんが、他の種目では金もようけ取って、かわいい！言うて人気みたいや。そうそう、8月20日には、中国で「三人っ子政策」が法制化されたんやそうや。オリンピックの話題はもうおなかいっぱいって人も多いやろうけど、日本でも話題の二重国籍/市民権の話や養子について、同じオンタリオ州のロンドン市など会話の取っ掛かりが多いニュースやで。
NEWS ワクチン接種の義務化
この秋、政府の公共サービスに関わる労働者と、国営企業の従業員はコロナウィルスへのワクチン接種が義務となる見通しだ。また、飛行機やカナダ州をまたいでの移動が生じる電車や、クルーズ船などの乗客も同様になる。健康上の理由で接種ができないわけではないが、受けないことを選ぶ従業員に関しては、「個別に対応する」として詳しい言及はされていない。
（追記：8/17にはThe Elementary Teachers Federation of Ontario（ETFO）が義務化に賛成の意思を発表、8/20にはTDやCIBCなども秋には従業員に義務化を徹底する方針を出すなど、州政府・企業レベルでも議論が進んでいる。）
おっちゃん’s EYE
最近は、「ワクチンの副反応・体重増加・仕事どないでっか」が、久しぶりに会った時のトピックの三種の神器になっとるな。ワクチンパスポートの話も別で進んどるし、COVID-19関連トピックはまだまだ尽きることがなさそうや。「カナダ最大の雇用主でもある政府が規範となる（has to lead by example）」言うてるから、会社の今後の流れになってきそうやなぁ。おっちゃん、注射嫌いやねんけどなぁ・・・。
今月の独り
別に大層な意見や深い知識なんてなくてもいいから、ちょっとニュースを話題にしてみるのはどうやろう。英語が第二言語の場合、ニュースについて意見を交わすなんてのはめちゃめちゃハードルが高いと感じる？
関西人は「～やねんて、知らんけど」ってよく言うんやけど、そんなゆるい感じで大丈夫やで。「9月に選挙なんですねぇ。カナダの選挙ってどんなシステムなんです？」「8月はバンクーバーでコヨーテが出てたらしいですねぇ、私見たことないんですよ」と話を振ってみると、カナダ人は結構、説明好き・意見を言うのが好きな人が多いから、話が弾むってことは意外と多いんや。そうやって話した相手の単語や言い回しからまた新しい表現を学んでいけるしな。
おっちゃん 海野 芽瑠萌（Merumo Unno）
日本では法学部で学び、日本の英会話や、小中学生の英語教育に関わる。2008年に渡加。現地留学エージェント、語学学校での経験を経て、現在はトロントにて、留学エージェント「BRAND NEW WAY」と、教育コンサルティングの「Mynds Inc.」の経営を行い、グローバル人材の育成に取り組む。2019年からは、トロントのビジネスサポート団体新企会の会長として、日系コミュニティーに貢献している。